フリマアプリ時代、新品購入は売却が前提「高く早く売れる」なら上限金額アップ

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「意識調査」

フリマアプリ時代、新品購入は売却が前提「高く早く売れる」なら上限金額アップ

2020年08月29日

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意識調査
「フリマで高く売れるので、高い新品買う」

リユースが一次流通を刺激

フリマアプリのメルカリ(東京都港区)が運営するメルカリ総合研究所は、20~30代のフリマアプリ利用者・非利用者1648人を対象に、フリマアプで売れる価格が新品の購買意思決定に与える影響を調査した。

新規購入時、販売価格が購買意思に与える影響

フリマアプリなど二次流通市場の拡大は、一次流通市場の縮小につながる可能性がある一方、売却を前提とした新品購入が生じることが指摘されている。同研究所の調査ではフリマアプリ利用により年間484億円の新品への消費喚起効果があることがわかった。

そこで今回はメルカリでの取引量が多いジーンズ、タブレット端末に絞り、「新品価格」「売却比率(新品価格に占めるフリマアプリで売れる価格の割合)」「売却日数」などが新品購入に及ぼす影響をコンジョイント分析(※)した。

するとジーンズでは新品購入価格が5000円の場合、フリマアプリ出品経験者は非利用者に比べ購入意向が上がらないが、2万円の場合は購入意向が低下しない、つまりフリマアプリで高く早く売れる商品ならば、安価な商品より高価な新品を選好する傾向があることがわかった。タブレット端末では早さは重視しないものの、売れる商品なら高価な新品を選好する傾向だった。

〈調査概要〉
調査時期: 2020年3月11日~3月12日
調査対象: 全国20〜30代男女1648人
※ 価格や機能など、商品やサービスの構成要素の組み合わせを回答者に提示し、個々の要素の購買に影響する度合いを算出する手法。

第494号(2020/8/25発行)17面

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