越境販売実態調査、越境販売の強みが異なる4つの事例を紹介

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越境販売実態調査、越境販売の強みが異なる4つの事例を紹介

2021年11月28日

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越境販売 実態調査

マーケットプレイスの拡大で気軽に参入できるようになった越境販売。個人事業主も多く進出している。強みが異なる4つの事例を以下に紹介する。

質問事項
(1) 利用プラットフォーム
(2) 越境EC参入時期
(3) 出品点数
(4) 主な商材
(5) 対応言語
(6) 翻訳方法
(7) 国内海外販路比率
(8) 売れ筋
(9) 仕入れ先
(10) およその年商
(11) 従業員数

アラスタ

  1. (1) Shopifyで制作した自社サイトを含め、10サイトほど
  2. (2) 2013年
  3. (3) 約250点
  4. (4) ハンドバッグ・時計など
  5. (5) 英語・フランス語・ドイツ語など
  6. (6) Grammarly、DeepL、Google翻訳
  7. (7) 100%海外
  8. (8) バッグはシャネル・エルメス・ルイ・ヴィトンなど。時計はロレックス・ウブロ・フランクミュラーなど
  9. (9) 古物市場や卸業者
  10. (10) 今年の着地予想で157万ドル
  11. (11) 1人

2013年から参入した2013年から参入した

売上昨対44%増
信用保証も注視

中古高級バッグ・時計を越境販売するアラスタ(香川県高松市)は今年の第3四半期の売上が昨対比44%増と順調に成長している。コロナ下でヨーロッパからの購入が増加。また、個人間取引における信用保証にも気を配っている。

「今年の着地予想は157万ドル。だが円安の影響もあって一時的な伸びだと思う」と西村智章代表は分析する。西村氏は個人事業主ながら10サイト以上で海外販売を展開し、Shopifyで制作した自社サイトも手掛ける。販路は、米国・アジア・ヨーロッパ等で、特にヨーロッパの売上比率が伸びている。背景として、バイヤーが仕入れ目的で購入するためと見ている。

また、昨今は「チャージバック被害」が話題に上がるが、同氏は越境の個人間取引における信用保証にも注意を払っている。利用するのは、Signifyd。同氏によると、チャージバックが発生すれば概ね全額を保証する。仕組みはこうだ。海外から注文が入れば、Signifydがその注文者の身辺調査を開始し、スコア(数値)でその人の信用度を示してくれるという。スコアが400ポイントを下回ると、Signifydはその個人の保証は出さないそうだ。そのため西村氏は400ポイントを下回る注文者に対して「絶対に売らない」と話す。「調査をクリアした注文者であれば、仮にチャージバックを受けても全額を保証してくれる。実際に米国の個人からチャージバックを受けた際も、全額保証してもらった」(同氏)

西村智章代表西村智章代表

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第524号(2021/11/25発行)12,13面

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