H&M、スウェーデンで古着販売

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H&M、スウェーデンで古着販売

2022年04月23日

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アパレル大手のへネス・アンド・マウリッツ(以下:H&M、本社スウェーデン)がサステナブルな取組みを強化している。本国で二次流通プラットフォームと連携し、古着の販売を開始した。日本での開始時期は未定だが、従来から衣料品の回収を行うなど循環する仕組み形成を目指しており、将来的に古着の販売を行う可能性もありそうだ。

日本での開始時期は未定

国内では古着回収などを行う国内では古着回収などを行う

今年2月、H&Mは二次流通プラットフォーム「セルピー」と連携して古着の販売を開始した。セルピーに出品されている商品をH&Mの公式オンラインストア(スウェーデン)で購入できるようにした。H&Mの商品と合わせて決済が可能で、ポイントの付与も行われる。

セルピーはスウェーデン発の二次流通プラットフォームで、消費者から回収した古着やアパレル雑貨などをオンラインで販売。H&M商品だけでなく、プラダやグッチなどのハイブランドまで幅広く取り扱っている。セルピーがささげや価格設定など出品代行を行い、手数料を得る仕組みだ。H&Mは2015年からセルピーへの投資を開始。2019年に74%の株式を取得し、傘下に収めた。

こうした取組みはまだスウェーデンのみだが、今後ドイツでの展開も予定している。日本国内での開始時期は未定だが、本国での運用次第ではサービス拡大も検討するようだ。H&Mでは以前からサステナブルへの取組みを世界中で行っている。2013年から開始している古着回収は、日本で年間約900t、全世界約2万9千5t(Tシャツ1憶4500万枚相当)の回収実績がある。日本で展開する全117店舗(4月12日現在)で実施しており、ブランドや状態を問わず回収。利用者には1袋につき、3000円以上の購入で使用できる500円クーポンを配布する。

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第534号(2022/4/25発行)1面

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