「海外の2次流通_Vol.73」2021年創業のリユーススタートアップ

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「海外の2次流通」

「海外の2次流通_Vol.73」2021年創業のリユーススタートアップ

2026年01月31日

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海外の2次流通

Beni(ベニ)は2021年にアメリカで創業されたリユース・中古ファッション検索プラットフォームだ。オンラインで新品の商品を閲覧中に「中古の選択肢」を自動で提案してくれるブラウザ拡張機能を提供している。消費者がオンラインで新品の購入を検討する際に、同じ製品や類似品の中古在庫をポップアップで表示することで、リユース市場の活性化と環境負荷の低減を目指している。

Beni オンラインで新品の商品を見ていると、提携先の中古やリユースのマーケットプレイスから同じ商品や類似商品を表示してくれるオンラインで新品の商品を見ていると、提携先の中古やリユースのマーケットプレイスから同じ商品や類似商品を表示してくれる

40社以上の主要企業と提携
3億件以上のリユース商品検索

特徴としてはBeni自体は在庫を持たず、「アグリゲーター(集約者)」の役割を果たしていることだ。同社は40以上の主要なリユースプラットフォームと提携し、3億件以上のリユース商品を検索対象としている。主な提携先はeBay、Poshmark、The RealReal、Vestiaire Collective、ThredUp、Kidizenなどだ。

AI使用で検索精度を高く保つ
25年末にBeni Lensローンチ

同社のリユース検索プラットフォームにはAIが使用されている。複数の中古マーケットプレイスの商品情報の形式やカテゴリーはバラバラだが、プラットフォームにはAI による正規化(データの整形)や分類(ブランド・サイズ・色など)処理を行う仕組みが組み込まれているため、検索精度を高く保つことができるのだ。

同社は2025年12月にAIを使ったビジュアル検索機能「Beni Lens (ベニレンズ)」をローンチした。これはユーザーが自分で撮影した画像やSNSなどにアップされている画像をBeni ens にアップロードすると、リアルタイムで中古品を見つけられるサービスだ。通りすがりの人や好きなインフルエンサーのスナップをアップすると、すぐに中古で買える候補がリスト化される。

個別サイトの閲覧の面倒さ
解決する仕組みを仲間と作る

Beniの創業者は サラ・ピナー氏だ。ビナー氏は子供の頃から生活の無駄や廃棄を減らし、環境負荷を減らすことに強い関心を持っており、やがてファッションの持続可能性に問題意識を抱くようになった。ビジネスのアイデアは彼女がノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院在籍時のプロジェクトが元になっている。

ピナー氏は自身が中古品を探す時、複数のフリマサイトを個別に閲覧するのが面倒だと気づき、新品を検索した瞬間に中古の選択肢が簡単に見られる仕組みを作ろうと考えた。そしてケロッグの同級生だったケイト・サナー氏(現CEO)と食品ロス削減をめざす新興企業のソフトウェアエンジニアだったセリーヌ・ライトフット氏(CTO)と共にチームを組み、Beni を立ち上げた。

第624号(2025/01/25発行)20面

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