マックスガイ60年の軌跡「後編」、金の買取に商機 専門店で全国展開

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マックスガイ60年の軌跡「後編」、金の買取に商機 専門店で全国展開

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全国に買取専門店「ザ・ゴールド」を展開するマックスガイは今年6月に創業60周年を迎えた。後編ではネットカフェから買取専門店への業態転換と全国出店、貴金属やブランド品のオークションをJWAと協働運営するまでの軌跡を語ってもらった。

明日を見据え、社員教育とブランド化に力を注ぐ

「ザ・ゴールド」福島店(1号店)「ザ・ゴールド」福島店(1号店)

1999年8月、マックスガイの前身である矢内電気は郡山市にネットカフェ(複合カフェ)「プリーズ」を開業。当初は全国から見学者が絶えないほど話題となり、会社の知名度も上がった。そこで、既に業態と社名が合わなくなっていたことから、01年に社名を「株式会社 マックスガイ」に変更。同時にマックスガイグループ会社「有限会社 ファンホールディング」も設立した。

「元気が良くて、力強く仕事が出来そうなイメージの社名ということで、私の妻であり、専務である矢内日奈子の発案でした」(矢内芳則社長)

競合多い複合カフェから
貴金属などの買取専門店へ

「プリーズ」の評判は良かったが、3年もすると競合が増え始めた。ネットカフェは装置産業で出店に大きな資金が必要なうえ、24時間営業でトラブルも多い。矢内氏はもっと資金がかからず、競合の少ないビジネスはないかと考えはじめ、テレビのリサイクルゲーム店を出店。その店舗の一角で貴金属の買取りを始めた。すると手応えは大きく、「すぐにこれはいけるぞと思い、次の日には買取専門店の出店を決めていた」。金の小売価格は長く低迷していたが、06年に2000円を超え、上昇しトレンドに入っていた。ところが、当時貴金属の買取店は少なく、売りたくても売れる店がなかった。つまり、時流に乗ったビジネスだったのだ。

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第540号(2022/7/25発行)20面

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