JR沿線駅で古着回収

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JR沿線駅で古着回収

2022年08月04日

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JR中央線コミュニティデザイン(東京都小金井市)は7月1日から2ヵ月間、実証実験としてJR中央線で古着の回収「MAWASU STATION(マワスステーション)」を行う。アパレルブランドのオールユアーズ(東京都世田谷区)とJR東日本スタートアップ(東京都港区)も参画する。駅という立地を活かし、近隣住民に向けた負担の少ない衣類回収を目指す。

中央線・南武線の4駅

駅員に古着を渡す駅員に古着を渡す。「ユニクロ」が多い傾向という

JR中央線コミュニティデザインによる古着回収は19年ごろから実施しており、駅での回収は初。回収は中央線の武蔵境駅、東小金井駅、西国分寺駅、南武線の稲城長沼駅の計4駅と、国分寺の商業施設で行う。対象は制服を除くトップスとボトムスで、1人5枚まで持ち込める。

実証実験初日でダンボール1箱分を回収。回収した服はオールユアーズが仕分けし、使用可能なTシャツは企業のユニフォームとして再生する。リユースが難しい衣類は、有機物分解処理装置「Umore」を用いて再資源化する。

オールユアーズはウエアブランドの展開と並行して他社製品を含む不要衣類の郵送回収にも応じており、本実証実験でさらに回収のノウハウを蓄積する構えだ。

割引券やポイント等の特典は用意しない。「駅という利便性の高さのみをインセンティブにして、どれほどの回収ができるかを確かめる実証実験です」とオールユアーズの原康人社長は話す。

9月末まで実証実験を行う。

オールユアーズ 原康人社長オールユアーズ
原 康人社長

第540号(2022/7/25発行)19面

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