昭和ビンテージ洋品店スミックス、高級婦人服マッチング

検索

昭和ビンテージ洋品店スミックス、高級婦人服マッチング

2023年04月27日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

昭和20~40年代の高級中古婦人服を主に扱う昭和ビンテージ洋品店スミックス(東京都新宿区)は3月末に同婦人服のドロップシッピングを導入した。これは服の提供者と購入者を繋ぐいわゆるマッチングサイトで、提供者の服に対する細かな思いが記された点が特徴。同店のブランド力を保つために独自の基準をクリアした商品のみを掲載している。

提供者の「思い」綴る

スミックス DX補助金でサイトを大幅リニューアルしたDX補助金でサイトを大幅リニューアルした

同サービスでは提供者を「譲り人」と称し、その人物の経歴やあだ名や生まれた年、提供する服に対する思い出などがサイト上へ詳細に記載される。服に対する情報のみならず、それを譲る人の個人的な物語も言語化し載せることで古着の付加価値を高めている。販売単価は数万円~十数万円。仕入れから出品までの流れはこうだ。提供者から買取・寄付に関する問合せがあった場合、同社は商品の検品項目を提供者に送付。提供者が項目との照らし合わせを行ってその基準を満たしていれば、同社が提供者宅にモデルとカメラマンを派遣し、現地で商品撮影を行う。その後初めてマッチングサイトに登録されるため、質を担保したうえで商品提案が可能となっている。販売価格のうち、7割程度(金額によって割合も変動)を同社が手数料として受け取り、残りを提供者側に還元する予定。「これまで買取や寄付への問合せが途絶えず、対応が間に合わないために泣く泣くお断りするケースもあった。マッチングサイトという在庫を持たない販売手法を採用することでその課題の解決を目指した」と大西澄江代表。譲り人の登録候補者数は1000人程度だと同社は認識しており、これにより大幅な販路拡大を見込む。

有料会員登録で記事全文がお読みいただけます

第558号(2023/04/25発行)6面

Page top
閉じる