暴落したダイヤ相場の行方

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暴落したダイヤ相場の行方

2024年01月27日

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昨年ダイヤモンド業界では相場の暴落が起きた。プロがダイヤ取引を行う際に取引価格を参照する国際基準のラパポートが値下げを繰り返し行った。実取引の相場では約4割の下落と言われている。背景には需要の大きい中国経済の低迷や天然よりも割安で普及が進むラボグロウンダイヤモンドの影響があると言う。

中国景気悪化とラボの普及が影響

想定外の販売不振で
在庫投げ売り相次ぐ

RAIN 昨年ダイヤモンドの相場は実取引で約4割下落したと言われている昨年ダイヤモンドの相場は実取引で約4割下落したと言われている

ダイヤモンド相場暴落のきっかけは大きく2つあると言われている。1つ目は、中国圏の需要減少だ。ゼロコロナ政策に加え、不動産大手である恒大集団のデフォルトを引き金に中国の景気が悪化し需要が冷え込んだ。

ダイヤオークション「パーク会」の会主及びネットジャパンの顧問を務めた経歴を持ち、ダイヤモンド事情に詳しい新井春芽氏は、「昨年2月・3月の香港ジュエリーショーはゼロコロナ解除の影響で物を買う意欲が爆発すると見込んで買いが旺盛だった。ただ、実際には販売が思うようにいかず在庫を抱えてしまい、投げ売りが始まり相場が下落した」と指摘する。これまでは原石の供給量の調整により価格の安定化を図っていたが、昨年においてはそれでも相場が下がり続けた。

2つ目の理由は、ラボグロウンダイヤ(以下:ラボ)の影響だ。これは天然と同じ成分で作られたいわゆる合成・人工ダイヤモンドのこと。かつては偽物的な評価だったが、今では世界的な宝石鑑定機関であるGIAが鑑定書を発行するようにもなった。また原石の採掘よりも環境に優しくサステナブルと捉えられ、米国を中心に普及が進んでいる。

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第576号(2024/01/25発行)24面

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