【古着卸店連載 Vol.19】AtoZ wholesale(東京都世田谷区)編

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【古着卸店連載 Vol.19】AtoZ wholesale(東京都世田谷区)編

2024年02月22日

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古着卸店Vol19 AtoZ wholesale

カンパネラ(東京都世田谷区)が展開するのが古着卸倉庫「AtoZ wholesale」だ。同店はすべての在庫をアメリカを中心に買い付け、その多くが専門スタッフによるハンドピック。ミニマムは10万円とやや高額に設定しているが、全国から多くの古着ディーラーが都内の倉庫まで仕入れに訪れている。鈴木貴之代表は学生時代に英国に留学してから古着に携わるようになり、業界歴は約20年。たしかな審美眼をもとに、良質なアイテムを厳選している。

アメリカ現地でハンドピック 業界20年の審美眼

AtoZ wholesale 2ヵ月に1度、新入荷する2ヵ月に1度、新入荷する

同店は約2万着の在庫を保有し、2ヵ月に1度の頻度で新商品が入荷する。1点あたりの平均販売単価は、夏物で3000円・冬物で5000円程度だ。商品は基本的にアメリカから仕入れており、専任ディーラーが現地のリサイクルショップを回ってハンドピックしたものが多い。「商品のグレードには自信がある」と鈴木代表。いわゆるレギュラーからヴィンテージまで揃えており、レディース古着もカバー。建物は2階まであり、広さは200平米ほどだ。卸事業の月商は1000万円程度。同倉庫まで仕入れに訪れるディーラーの平均客単価は20万円で、1度の来店で100万円分を購入する客層も。客層の9割方が実店舗を持つ全国の古着小売店で、ネット業者の参入はまだ少ないという。古着以外にアンティーク雑貨の卸売りも展開している。

鈴木代表は、この数年で顧客の変化を痛感しているという。「お客様の目が肥えてきた印象を受ける。ネットから独自に古着について学んでいるのでは。特定のトレンド古着を求めて来店される層が増えてきており、それに応えられる買い付けを今後は行っていきたい」(同氏)。20代前半と思われる新規顧客も目立つようになっており、中には女性客もいるという。

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第578号(2024/02/25発行)7面

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