ジャパニーズウイスキー生産者の二大巨頭、サントリーとニッカが今月1日出荷分から値上げを実施しました。サントリーは125~225%、ニッカは114~156%の値上げで、消費者にはかなり痛い価格改定と思われます。2000年以降、山崎12年などの代表銘柄の値上げは今回で4度目です。
偽物やマイナー商品にも注意
大手2社が価格改定
生産量増加は27年頃
サントリーは、2015年頃から現在までに蒸溜所の改修に600億~700億円を投資し、生産量の増加を図ってきました。しかしウイスキーは、一定期間の熟成期間が必要なため、生産量に反映されるのは2027年頃を見込んでいます。
値段が上がり続ける国産ウイスキーですが、例えば山崎12年では最低12年以上熟成した原酒を使用するので、12年間の原酒樽に掛かる材料費や人件費の製造管理コストなどを考慮すると、むしろ安いくらいに感じます。
第582号(2024/04/25発行)14面