【クーボンの海外リユース探訪記】Vol.60 インド編(4)

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「クーボンの海外リユース探訪記」

【クーボンの海外リユース探訪記】Vol.60 インド編(4)

2025年07月29日

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インドはリユースが根付く可能性を秘めていると同時に、「課題のるつぼ」でもある。急速な都市化と農村部の格差、環境汚染、児童労働、そして複雑な宗教・身分制度の共存──。大量生産・大量消費の時代が終わりつつある今、そんなインドに「日本のリユースは貢献できるのか?」

コットン畑労働者が支払う
大量生産・大量消費の代償

ラージャスターン州の
コットン畑

ワサビ コットン加工工場の綿の山と巨大なショベルカーコットン加工工場の綿の山と巨大なショベルカー

インド北西部に位置するラージャスターン州のガンガナガルは、綿花の主要生産地として知られている。インドの綿花生産量は世界トップクラスであり、中国やアメリカと並ぶ存在だ。中でもこのラージャスターン州は、乾燥した気候にもかかわらず灌漑農業によってコットン栽培が根付いてきた地域であり、安価な労働力と輸出志向の生産構造によって、近年注目されている。

ガンガナガルまでは、デリーから陸路で約400キロ。約7時間車を走らせ、ようやく視界の先に真っ白な綿が揺れる畑が広がってきた。

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第612号(2025/07/25発行)25面

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