
完全ワイヤレスイヤホンが定着し、通勤・通学などの移動中は手軽なイヤホンが主流となる一方で、自宅で腰を据えて音質や映像世界に没入するための「ヘッドホン」が注目されている。新製品の発売が旧モデルの買取り・買い替え需要を喚起し、中古市場への流入が活発化。市場のトレンドは「最新機能」と「アナログ回帰」の二極化が進む。タイムマシン(大阪府大阪市)が運営する「e☆イヤホン」に、今買い取りたい中古ヘッドホンTOP5を聞いた。
「没入感」を求める最新技術と、「アナログ」への回帰
映画鑑賞向け機能
木材ヘッドホンも

5位は、ソニーの「WHー1000XM6」。今年発売されたばかりの最新フラッグシップモデルだ。強力なノイズキャンセリング機能に加え、映画などの立体感を再現する「360 Reality Audio」に対応している。
「ギターなどの楽器市場では『ヴィンテージ』が高騰しますが、ヘッドホン市場はあくまでデジタルガジェットとしての側面が強く、最新機能が価格を牽引します。20代から50代の男性を中心に、発売直後の新製品に対する熱量は高く、前モデルからの買い替えサイクルも早まっています」と買取推進部 本部長の山根直氏は語る。
第622号(2025/12/25発行)13面


