アンドトランク(北海道札幌市)が運営するニーゴ・リユース郡山店の菅野誠さんは2024年度年間MVP賞を受賞したトップ査定士だ。お客を楽しませつつ圧倒的な成果を上げる菅野さんに接客の極意を聞いた。
「気に入ってもらえる」こと念頭に
「好きを仕事に」を実現
共通の趣味で話題広げる
【略歴】
福島県南相馬市出身。大手オフィス機器メーカーの営業として11年間勤務後、電気工事会社で音響と照明を手がける。2018年、アンドトランクがニーゴ・リユース郡山店をオープン時に入社し、査定士となる。出張買取をメインに福島県全域と宮城県仙台市の一部を担当。2024年度に最も活躍した社員に贈られる年間MVP賞に輝いた。
「好きを仕事に」という言葉があるが、ニーゴ・リユース郡山店の菅野誠さんはそれを実現した人だ。同店はオーディオ・楽器・カメラに特化した買取店だが、それらは菅野さんの得意分野だ。中学・高校時代は吹奏楽部に所属し、様々な楽器を演奏してきた。今はバンドを組んで演奏している。写真も趣味でレンズのコレクションをしているし、前職の電気工事会社では音響機器の修理や設置なども手掛けていた。
中心顧客層は60代から80代の男性で菅野さんの父親世代だが、共通の趣味の話題ですぐに打ち解けることができる。例えば楽器をパッと見れば、憧れていたバンドがわかるので、その話題から入る。使っているカメラやレンズを見れば、「メインの被写体は電車ですか? 飛行機ですか?」などと尋ねてみる。
第613号(2025/08/10発行)31面