ジャパンキモノオークション、素材需要で相場1年前の2倍
2025年12月11日
訪日客需要の高まりを背景に、古物市場で着物の取引が活発だ。ジャパンキモノオークション(東京都台東区)によると、相場は1年前の約2倍に上昇。アンティーク着物を中心に値動きが顕著で、新規参入する企業も増えているという。
中国人バイヤーの参加増で
着物の素材価値が高まっている
今年の傾向として、「アンティーク」「レトロ」と呼ばれる古い意匠の着物に注目が集まった。特に寒色系で柄が大きく、派手なデザインが人気。従来は買取専門店で値段が付きにくかったような着物も素材として再評価されており、「以前は扱いが難しかったような着物にも値が入るケースが増えています」(同社)という。相場上昇により利幅が取りやすくなり、買取店でも扱いやすい商材になりつつある。
第621号(2025/12/10発行)6面


