ニッカホーム、リフォーム大手が古着レンタル

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ニッカホーム、リフォーム大手が古着レンタル

2025年12月21日

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住宅リフォーム大手のニッカホーム(愛知県名古屋市)は、着物などをリメイクした衣装レンタル事業「着せかえニッカ」を新たに開始した。

ニッカホーム 「着せかえニッカ」の内観「着せかえニッカ」の内観

独創的リメイクでインバウンド狙う

「着せかえニッカ」は、「和と洋のミックス」をコンセプトに、古着の着物や制服をベースとした独創的な衣装を提供する。裾にぬいぐるみや伝統工芸の「つまみ細工」をあしらうなど、一点一点手作業でリメイクし、「ここでしか着られない衣装」を制作する。衣装は約50着あり、そのうち創作衣装は5着。今後は週に1着のペースで制作を進める計画だ。

事業立ち上げは、同社の榎戸会長が掲げる「衣食住を自社で完結させたい」という構想の一環だ。同社はこれまで、本業の「住(リフォーム)」に加え、関連会社を通じて「食(グランピング施設運営)」も手掛けてきた。今回の新事業は「衣」を担うものと位置づける。

事業責任者には、元スタイリストの水谷万莉菜氏を抜擢した。同氏は東京で4年間スタイリストとして活動し、衣装のリメイクを得意としていた。地元に戻り、同社関連施設でアルバイトとして勤務していたところ、その経歴と技術が榎木戸会長の目に留まり、事業責任者となった。

「主なターゲットとして、和服に関心の高い海外の方に発信していきたいです。また、隣のフォトスタジオを活用してクリエイターや専門学生の作品撮りに使用していただきたいなというのもあります」(水谷万莉菜氏)

レンタルプランは、衣装一式を貸し出す「フルコーデプラン」が中心で、料金はノーマル衣装が5000円から、リメイクを施した創作衣装が8000円から利用できる(いずれも税込み)。

今後は、リフォームを依頼した顧客から不要になった衣類を回収し、リメイクに活用する本業との連携も視野に入れる。

ニッカホーム 事業責任者 水谷万莉菜氏事業責任者 水谷万莉菜氏

第622号(2025/12/25発行)3面

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