札証上場で成長加速売上100億円へ ― エコノス 長谷川勝也社長

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札証上場で成長加速売上100億円へ ― エコノス 長谷川勝也社長

2015年12月23日

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今年6月24日、札証アンビシャス市場に上場したエコノス(北海道札幌市)。「エコ」を事業領域にハードオフやブックオフのFC店を道内で61店展開し、グループでは温室効果ガス排出権売買などの低炭素事業も手掛ける。株式上場したことでどう成長していくか、長谷川勝也社長に聞いた。

リユースと低炭素「世界に広げたい」

――売上規模は。

2015年3月期の売上高は42億5000万円。このうち約35億円がハードオフ、ブックオフ等の中古販売です。今期は全体で43億円の見込みですが、今般の株式上場で100億円規模を早期に目指します。

――改めて上場の狙いを。

上場はいわば、スピーディーに成長するためのエンジン。経営面で体力をつけリユースでの新規出店、低炭素事業の拡大、関連事業のM&Aなどスタートダッシュを加速するためです。新株発行による調達資金は約7000万円で、まずは道内で新規出店する際の設備投資に充てます。

出店加速で75店へ3業態複合を軸に

――上場により出店しやすくなりそうですね。

ええ、放っておいてもどんどん物件情報が集まるようになりましたね。上場企業の信用力と成長率の高いリユース事業を行っている点で注目されています。この業態に向いた物件を選びながら出店を加速できると思います。

――出店ペースはどのくらいですか。

年2店舗は確実に出店し、道内75店舗というのが当面の目標です。ブックオフは他のFCジーとの競合を避けるためこれ以上出店できないので、ハードオフの幾つかの業態を複合で出店していきます。

――なぜ複合店で?

専門性の高さと、幅広いアイテム数を両立するためです。ハードオフには様々な看板があり各々専門性は高いが、弱みはアイテムのバリエーションが限られてしまうこと。複合にすればこの弱みを強みに変えられます。当社ではハードオフ、オフハウス、ホビーオフ3業態複合で350坪ほどが基本ですが、物件サイズに応じて2〜4業態も考えられます。

――直近ではどこに出しますか。

まずは札幌市内で1店が決まっています。好立地だがサイズがやや小さいため2業態にはせず、白物家電や古着を扱うオフハウスの拡大版という当社としても珍しい形です。今エコノスではオフハウスの伸びが一番大きく、中でも男性向け衣類がよく売れているので、これを強化していきます。

社長プロフィール
1966年、北海道北見市生まれ。国士舘大学を卒業後、父が経営する新品家電販売「北見シグナス商事株式会社」に入社し、95年5月に社長に就任した。99年からハードオフFCに加盟。2005年にはブックオフやオフハウスFC店を運営する「有限会社システム九六」と合併し、株式会社エコノスを誕生させた。趣味は10年ほど続けている筋トレと、トレッキング。経営判断を正しく行うには体を動かすことが重要と話す。

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381号(2015/12/10発行)20面

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