《ブランド市場バイヤーに学べ1》初心者は平場から参加すべし!!掘り出し物が安く買えることも

検索

「ブランド市場バイヤー 齋藤清の俺に学べ!」

《ブランド市場バイヤーに学べ1》初心者は平場から参加すべし!!掘り出し物が安く買えることも

2014年09月25日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ブランド市場バイヤー 齋藤清の俺に学べ!

第1回 大会と平場の違い

リサイクル通信読者のみなさん、こんにちは!はじめまして、ブランド質屋「ロデオドライブ」を運営するアールケイエンタープライズの齋藤と申します。当社主催のブランドオークション事業や全国各地の市場で買い付けを担当し、この業界に身を置いて20年余となります。これまでに経験した市場や業界の生の情報をこの紙面からお伝えすることで、中古ブランドビジネスを始めて間もない方や、これから業界に飛び込もうと考えている方の一助になれば幸いです。

最近では、ブランド品や貴金属を中心とした古物の業者市、いわゆる「ブラン ド市場」がにぎやかになってきました。古参の市場はもちろん、新規の市場が増 え、全国各地で盛り上がりを見せています(かくいう私どもの会社もグローバル トレード社と提携して、2011年からRKグローバルオークションという大会を開催しています)。

初心者は"平場"から参加すべし!! 掘り出し物が安く買えることも

「ブランド市場」と言っても様々な形態があります。専門的な知識や業界用語が飛び交うため、何も知らずに行くと大変かもしれません。

今回は第一回目ということで、ブランド市場の種類についてお伝えします。市場には大きく分けて2タイプあり、「大会」と「平場(ひらば)」があります。それぞれの特徴をおおまかに表すと次のとおりです。

大会と平場先にお伝えすると、初心者の方はまず平場から参加されることをおすすめします。というのも、大会に参加する方の多くは熟練のバイヤー。設けられた下見期間に出品物を入念にチェックして入札金額を想定し、強い相場感を持って本番に臨む方がほとんどですから、市場に慣れていないと入札すらままなりません。競りの進行も非常にスピーディーで、総じて上級者向けといえます。

一方、平場は大会と比べて出品物の内容や相場はやや下がるものの、大手の業者が少なく、初心者でも参加しやすい市場です。大会との大きな違いは事前の下見期間がなく、参加者は当日初めて出品物を見ます。皆その場で入札金額を決めますから、場合によっては掘り出し物が安く買える可能性があることも平場の特徴のひとつですね。

入札の際は直感的な判断はもちろんのこと、「勢い」が結構モノをいいます。会場の雰囲気は大会と比べれば和やかですから、少しくらい勢いあまってしまっても大丈夫。私も平場に初参加したときは先走って恥ずかしい思いをしたこともありますが、周りの方々が温かくフォローしてくれました。他のバイヤーと交流を深めながら、少しずつ経験を積んでいずれ大会へ参加するのが、理想的なステップアップと言えそうです。

バイヤーの目線から大会と平場の違いをお伝えしましたが、いかがでしょうか?(なんだか難しそうだなぁ) と感じるかもしれませんが、まずは参加してみることが大切です。初めて市場で落札したときの喜びと達成感は、何物にも代えがたいものですよ。

アールケイエンタープライズ 齋藤清齋藤 清(さいとう きよし)
株式会社アールケイエンタープライズ
執行役員 兼 オークション事業本部 本部長

Profile
グローバルトレードと共催する「RKグローバルオークション」のオークショニアを務めるとともに、日本国内はもとより海外でも買い付けを行う敏腕バイヤー。ブランド品リユース業界歴は20年余り。ゴルフとお酒を愛する憎めない人柄で、業界関係者との人脈も深い。

352号(2014/09/25発行)3面

Page top
閉じる