井出質店、川崎に「自分達の市場」立ち上げ

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井出質店、川崎に「自分達の市場」立ち上げ

2016年03月17日

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出来高3億円の大会も共催

井出質店(神奈川県川崎市)

人口150万人に迫る政令指定都市川崎だが、ここにはかつて、質店の古物市が存在しなかった。

井出質店の井出勝代表。川崎質屋協同組合理事長もつとめる井出質店の井出勝代表。川崎質屋協同組合理事長もつとめる

約20年前、「自分たちの市場」を立ち上げるべく旗振り役となったのが、井出質店の井出勝代表だ。それまで川崎の質店は、小向い(訪問してくる買い付け業者に売却すること)で質流れ品を販売するか、すぐ側の横浜や東京・大田区の市場に出品していた。しかし、よその市場では肩身が狭く思うように売れない。そこで当時川崎質屋協同組合の青年部に居た井出さんが、市場立ち上げの任を引き受けたのだ。

井手質店の外観井手質店の外観

井出さんがまず行ったのは、川崎の質屋の定休日を変えること。市場をやるなら、一日集中して参加できるよう、組合員の質店全てが休みの日に開催しようと考えたからだ。当時は7日や17日など、しちのつく日を定休日としている店も多かったが、その日は近隣の市場開催日とかぶるため、1年かけて水曜日にそろえてもらった。

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387号(2016/3/10発行)6面

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