メルカリ、mercari R4D設立

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メルカリ、mercari R4D設立

2018年02月02日

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産学連携で開発スピード加速

メルカリのダウンロード数が、昨年12月に日米英合算で1億を超えた。更なる成長に向け、同社はAIやIoTの積極的な活用に取り組んでいる。その一環として、産学連携の研究開発組織の立ち上げを発表。研究と実装のスピードを加速させる。

R4Dに携わる面々R4Dに携わる面々

昨年の12月22日、メルカリ(東京都港区)が産学連携の研究開発組織「mercari R4D(アールフォーディー)」の設立を発表した。R4Dの代表は同社の木村俊也氏が務める。

同組織では、シャープや大学の研究室など6つの外部機関と提携。8つのテーマからAIやIoTなどのスピーディーな研究開発と社会実装を目指す。投資額は明確ではないが、「初年度は数億円。その後はもっと増えるのではないか」(山田進太郎代表)と表現している。

設立の経緯を語るメルカリの山田進太郎代表設立の経緯を語るメルカリの山田進太郎代表

画像認証の研究一気にすすむ

産学連携による研究開発・社会実装のスピードアップにより、これまで以上に同社のシステム分野の成長が見込まれる。例えば、研究パートナーである落合研究室の今期のテーマには、「画像を認識して検索加工するために必要なデータセットをどう構築するか」という課題がある。

R4Dの研究パートナーとテーマ研究室において圧倒的に不足しているのが画像データ量。一方、メルカリには毎日100万以上の画像データがエンドユーザーから集まっている。これをサンプルとして活用することで、画像認証の研究が一気に加速する見込みだ。これにより商品画像から類似の商品画像を検索・提案する機能や、画像から背景を削除して商品のみを抽出し、画像検索の精度を向上させるといったことが現実的になる。

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432号(2018/01/25発行)20面

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