《全国ダーツの旅☆栃木県》ローズ・ボウル 病に倒れた男性客との約束守り抜く

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《全国ダーツの旅☆栃木県》ローズ・ボウル 病に倒れた男性客との約束守り抜く

2018年07月09日

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リサイクル通信 全国ダーツの旅
~栃木県 編~

ダーツの矢がささったエリアのリサイクルショップに取材するコーナー

ローズ・ボウル

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▲展示されている黄色のモールトン自転車

病に倒れた男性客との約束守り
売られず展示されたモールトン

ローズ・ボウル(宇都宮市今泉町)は創業21年になる総合リサイクルショップだ。

数年前、同店に50代の男性からモールトンの買取依頼があった。
モールトンとはアレックス・モールトン博士が1962年に開発した小径自転車で、操縦性と走行性の素晴らしさ、卓越したなデザインから一躍ブームとなり、多くのファンがいる。

男性は「本当は売りたくないんだ。体を壊しちゃって、働けなくなったから仕方ない」と齋藤喜正代表に語った。

齋藤代表は「それなら7万円で買わせてもらうけど、2~3年は店に飾って売らずにおくよ。だから病気に負けないで頑張って!」と励ました。

齋藤代表は約束の期限が過ぎてもその自転車を売ることなく、5年以上も展示していた。

常連客から「まだ売らないの?」と訊かれても、「いつ宝くじにでも当たって、取りにくるかわからないでしょ」と答えていた。

ところが数ヵ月前、男性の身内から男性が亡くなったと連絡があった。
齋藤代表が自転車を売らずにいてくれたことを感謝していたという。

「私自身もがんになった経験があるので、あのお客様には何とか元気になって欲しいと願っていました。きっと今頃、空の上から愛車を眺めていることでしょう」男性客のモールトンは今でも店に展示されている。

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▲齋藤喜正代表

第442号(2018/06/25発行)19面

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