【50行ストーリー】街道を旅する大学生の熱意が実らせた地域展

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「リサイクル店で起きるお話 50行ストーリー」

【50行ストーリー】街道を旅する大学生の熱意が実らせた地域展

2016年02月10日

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リサイクル店で起きるお話 50行ストーリーKAIDO books & coffee

KAIDO books & coffee(東京都品川区) は、2015年8月にオープンしたブックカフェだ。店舗の1階と2階には旅や街道に関する古書1万5000冊が展示販売されている。

店舗1階では地域の企画展が開催される店舗1階では地域の企画展が開催される

店は江戸時代に東海道五十三次の第一宿として栄えた東海道沿いの商店街にあるが、かつての賑わいはない。そこで、品川の街興しに携わる「しながわ街づくり計画」の佐藤亮太代表と「街道文庫」の田中義巳代表がコラボし、「ディープな旅好きのためのブックカフェ」を立ち上げた。

開業して間もない頃実家のある滋賀県長浜市から東海道五十三次を旅してきたという大学生が来店した。彼は店内の展示を見て、「この店で長浜をPRして欲しい」と言い出した。

長浜は戦国時代、豊臣秀吉の城があり、現在は秀吉に由来する曳山祭を中心に町づくりをしていると言う。興味を惹かれた佐藤代表が長浜を訪ねると、その大学生や長浜市の職員が町を案内してくれた。その後、自治体の協力を得て、10月には展示企画展を開催することができた。

「一人の若者の熱意が、コミュニティを育むと共に、地域の魅力や風土を立体的に表現したいという我々の夢を後押ししてくれたのです」(佐藤代表)

3月には長野県飯田市をテーマにした展示会を開催する予定だと言う。

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385号(2016/02/10発行)13面

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