《トップINTER VIEW》ビィ・フォアード 山川 博功社長、中古車の輸出事業・越境ECを展開

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《トップINTER VIEW》ビィ・フォアード 山川 博功社長、中古車の輸出事業・越境ECを展開

2018年12月24日

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ビィ・フォアード

前期過去最高570億円の売上

7.jpg▲ビィ・フォアード 山川 博功社長

社長プロフィール
1971年福岡県出身。1993年明治大学文学部卒業後、東京日産自動車販売株式会社入社。1996年に退社し、1997年中古自動車買取業の株式会社カーワイズ入社。1999年にグループ内で独立し、株式会社ワイズ山川を設立。2002年より中古自動車輸出を開始、2004年に中古自動車輸出部門を分社化、株式会社ビィ・フォアードを設立。著者に「グーグルを驚愕させた日本人の知らないニッポン企業」(講談社+α新書)「アフリカで超人気の日本企業」(東洋経済新報社)がある。

中古自動車の輸出事業と越境ECを手掛けるビィ・フォアード(東京都調布市)が、前期に過去最高売上となる570億円を記録した。今後は海外に公式エージェントオフィスを増設させ現地基盤を強化し、世界の自動車プラットフォームとしての足固めを図る。山川博功社長に今後の狙いを聞いた。

中古車販売年15万台
販路の半数アフリカ

--過去最高売上となった要因は何ですか。

山川 1つ目はチャイナショックが落ち着いたこと。2015年に中国のお金が新興国から大分引き上げられ、
その時大打撃を食らったが復活してきた。2つ目は当社がシステム 投資をもの凄くやっていること。利益のほとんどをこれに充てていると言っても過言ではない。人員は大して増やしてないのに販売台数が伸び効率が上がった。当社は積極的に市場を取りにいっている。利幅を薄くしつつも効率を上げて事業拡大することで、他社がついて来られないようにしている。

--主な販路は。

山川 世界152ヵ国に販路を持ち、うち52%がアフリカ。社内のオペレーションシステムとしては35ヵ国語に対応している。

--どれぐらいの台数を売っている。

山川 年間販売台数は15万台。売上のうちのほとんどが日本で仕入れ、日本からの輸出です。ただ最近では、三国間貿易を韓国 、シンガポール、アメリカ、イギリスなどで行っている。例えば韓国現地で出品している企業は250社程で、月100台を販売。三国間貿易全体で年間92億円を売り上げている。

--海外で人気のある車は。

山川 世界で人気のあるのはトヨタ。あと排気量が小さい車は関税が安くて良いですね。とにかく安くて質が良い、これに限る。日本は点検、車検、定期点検の制度がしっかりある上、日本人は調子が悪いとすぐ修理し良いコンディションで乗り続けますから。

越境ECブランド活かし、車以外も強化

--中古カー用品の取引について教えてください。

山川 エンジンやミッション、ヘッドライトとか足回りがメジャー。こちらの販路もアフリカが強いですが、南米や中南米も多い。日本の中古カー用品は断然値段が高いが、中国や台湾で作られている偽物と比べたら当然良質。元々走行距離が短い上、日本の場合道路が整備されているのでそこまで傷むこともない。だから自然と良質の中古部品が出てくる。
カー用品の販売は年間3.6億円。車に比べ額は小さいですが、伸び率は337%でまだまだ伸びていく段階です。車ごと売るよりもパーツで分けて売るほうが売上、粗利は高い。例えば10万円で売れる中古車を解体して、エンジンやミッションと足回りに分けるだけで15万円とかになる。

--その他リユース商材はどうでしょう。

山川 中古スマートフォンだとアイフォンとサムスン。その他に古着、時計なども扱っている。中古車やカー用品と同じ越境ECプラットフォームの中で販売を。本腰を入れたのが昨年1月から。

--御社として、車関連以外のリユース事業はどんな位置づけなのか。

山川 せっかく越境ECとしてのブランドを持っているので、車だけにこだわることはない。20~30ドルの中古時計を買った人が、5年後に中古車を買ってくれるかもしれない。車を買った人が自分の子どもに中古スマホを買ってあげるかもしれない。入口は沢山あったほうがいい。今はアイフォンが凄く売れている。今後も何が化けていくかわからない。

21ヵ国に74店舗課題は不正、物流

--海外現地の基盤を強化中とも伺いましたが。

山川 公式エージェントオフィスを21ヵ国、74ヵ所の営業店舗を設けている。ここでは販売、通関、発送といった物流の機能を担っている。今期中に100拠点に増やす計画です。

--国をまたいで物を売ることの難しさとは。

山川 商品がまともな状態で着かないことが多い。車のパーツとかは途中で盗まれることもある。悪いことは毎日起きますよ。他にも、ハッキングする人がいて、要はきちんとした普通のお客様は決済が済んでいるのに、途中で受取人の変更依頼が来るんですよ。でもその依頼をかけた人がハッカーで。はっきり言って、そういうことが毎日起こって当然と思って商売している。

--世界的に見て、海外からネットで気軽に買い物をするという消費行動は浸透していると思いますか。

山川 全く浸透していないですね。これが一番解消すればと思うのが、代金の授受。当社では外貨だけでなくビットコインでも払えるし、車は除くがクレジットカードでも払える。あとはペイパルさんのような決済サービスのように、国をまたぐ決済サービスがもっと充実すればお客様は便利になるでしょう 。例えばアフリカから外国送金されこちらに渡るのに最低2~3日はかかる。あとは物流の問題もありますね。だからこそ公式エージェントオフィスが徐々に解決してくれればと思う。

--今後の中古自動車市場の動向についてどう見ていますか。

山川 新興国は国の数も人口も圧倒的に多い。電車というインフラがある国の方が少ないので、車の数も数十年は増え続けていくでしょう。一方で日本から車が少なくなっていくじゃないですかとよく質問されるんですけど、僕は日本での仕入れはほんの一部だとしか思ってない。

--車関連以外のリユースについては。

山川 車以外のリユースを世界的にというのは、そうそう易しくはないと思いますね。海外進出できている所でも、北米やアジアの一部じゃないでしょうか。急に世界に向けて市場を探そうと思っても、結果大した地域は無いんですよね。例えばアフリカの人がルイ・ヴィトンの中古をバンバン買うかと言ったら、そこまで至っていない。生活必需品じゃないですからね。

--改めて今後の抱負を教えてください。

山川 世界に向けた日本発のサイトとして強化していくことです。「世界の自動車流通サイトを当社が牽引していく」という気持ちでやっています。中古車やそれ以外の中古品も含め、ネット上でポチッと消費できるプラットフォームを作り上げていきます。

会社データ
社名:株式会社ビィ・フォアード
設立:2004年3月10日
資本金:1000万円
代表取締役:山川 博功
本社:東京都調布市布田4-6-1 調布丸善ビル8階
従業員数:国内205名(2018年8月現在)
事業内容:
・ECサイトの運営
・中古自動車の販売及び輸出入
・自動車用部品の販売及び輸出入
・その他
売上高:570億3577万円(2018年6月期)
中古車輸出台数:15万436台(2018年6月期)

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第453号(2018/12/10発行)9面

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