買取専門店「大吉」売却か?アジア開発キャピタルと基本合意

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買取専門店「大吉」売却か?アジア開発キャピタルと基本合意

2019年03月25日

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東証2部に上場するアジア開発キャピタル(東京都港区)は3月11日、買取専門店「大吉」のFC運営を行うエンパワー(東京都新宿区)の中古ブランド品買取事業において、吸収分割による承継に関する基本合意書を株主である増井俊介氏(同社社長)と締結したと発表した。

エンパワーは、2019年2月時点で「大吉」を全国に284店舗を展開(直営81店・FC203店)。2018年9月期の売上高は58億5600万円、当期純利益で1億8700万円。アジア開発キャピタルは、昭和27年の設立。倉庫業を主体としてきたが、2015年に現社名に変更し投資・金融事業を主力としている。翌年には質事業を行うトレー ドセブンの株式を取得。同社の基本戦略の1つに質屋業を中心とする金融事業及び中古品売買事業を掲げている。

2018年3月期の売上高は6億8237万円。経常赤字が続いており、エンパワー株の取得は業績改善を目論んでの投資機会と考えているようだ。なお、承継事業には、直営店のみならず、FC店の運営本部事業も含まれている。今回の件に関しエンパワーの増井俊介社長は「これからデューデリを行う段階ですが、双方前向きに話し合いをさせて頂いています」とコメント。「これから大吉の成長ステージを考えた際にどうすべきかを考えていた」(同氏)ことから今回の案件が浮上したようだ。吸収分割の契約書締結日は4月16日を予定している。

第460号(2019/03/25発行)1面

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