チケット高額転売問題、ヤフーの見解は?(全文掲載)

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チケット高額転売問題、ヤフーの見解は?(全文掲載)

2016年09月23日

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 音楽業界団体やアーティストらがチケット高額転売反対の声明を発表したことに端を発し、議論が巻き起こっている。チケットの二次流通市場はどうなるのだろうか。プラットフォームを運営するヤフージャパンに予測やそれに伴う対応などを聞いた。同社の回答全文を掲載する。

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Q高額転売反対の声明をどう受け止めた?

A ニーズへの解決策が求められているが、現状のチケット販売の仕組みには限界がある。その解決策として公式再販を含む新たなチケット販売の仕組みを年内目途に構築中。

「行けるかどうか予定のわからない数ヶ月前に販売されること」「行けなくなった場合の公式な再販の仕組みがない」「需給バランスに応じた価格設定がなされていない」「発券の手間」「本人認証が難しい形での紙チケット販売」といった課題もあり、現状のチケット販売の仕組みでは限界があると考えています。

また、「行きたいのに買えない」「行けなくなったので売りたい」。さらには「いくら払ってもいい席が欲しい」というニーズもあり、それらの解決策が求められています。その対策が提供できなければ、例えヤフオク!で取り締まったとしても他に取引の場が移るだけで、根本的な解決にならないと考えています。もちろん、音楽文化の発展のためにも、アーティスト・興行主にとって望ましい状況ではないことは、重々承知しています。

そのため、ニーズを潰すのではなく、根本的な解決のために、興行主、ユーザーが価格的にも納得できる形の、公式再販を含めた新しいチケット販売の仕組みを年内目途に立ち上げる予定です。

Qチケット二次流通市場の今後は?

A 二次流通はなくなる。我々が適切な公式再販の仕組みを提供でき、興行主・アーティストに広く賛同いただければ、大部分の二次流通というものは、公式再販に吸収されなくなると考えています。

Qどう対応する?

A ニーズを潰すのではなく、根本的な解決のために、興行主、ユーザーが価格的にも納得できる形の、公式再販を含めた新しいチケット販売の仕組みを年内目途に立ち上げる予定です。

【回答:ヤフー担当者】

400号(2016/9/25発行)10面

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