地方で輝く古書店、斬新なアイデアで差別化

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地方で輝く古書店、斬新なアイデアで差別化

2021年02月22日

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地方で個性を前面に押し出した古書店が増えている。今回取り上げる二店はいずれも遊び心に富んだ仕掛けを店内に凝らしている。ある店主は「コロナ禍でも楽しくやることが1番」だと話す。参考にしてみてはいかがだろうか。

なタ書

ジブリのような空間「ジブリのような空間」と形容されることも

完全予約制

「完全予約制」の古書店として話題を集めるのが、なタ書(香川県高松市)だ。コロナが流行する前までは県外や海外から多くのお客が来店し、そのコンセプトで注目を集めて多数メディアから取材されてきた。中でもお客の心を打つのが凝った店内のつくり。独自の本棚を知人の舞台美術家に依頼して制作した。

東京からUターン

藤井さんは2006年に東京からUターンで高松に戻ってきて、自身の事業を模索する中で東京にあったような「本にちなんだ面白いところ」がないと判断し、同店の開店を決めた。「当時は中目黒に老舗の古書店でもブックオフでもない新しいタイプの古書店が現れていて、よくそこに通っていた」と店主の藤井佳之さん。蔵書数は5000~7000点程度で、コロナ流行以前は一日平均5~20名が来店していた。

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第506号(2021/2/25発行)15面

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