会計ソフトをはじめ、スモールビジネスを支援するサービスを提供するフリー(東京都品川区)が運営する「透明書店」は、売上額や来店者数などを隠さず、公式note などで公開しているユニークな書店だ。どうしたら書店を継続することができるか、様々な取り組みに挑戦している。
ソフト開発会社の挑戦
書店運営で
スモールビジネス体験
透明書店の店内。左手奥がシェア本棚のスペースになっている
透明書店を運営するのは、フリーのグループ会社の透明書店。
フリーはバックオフィスに関するソフトを開発している会社で、以前はプロダクト担当者が自社の経理などを経験し、ソフト開発に役立てていた。しかし、社員数が1700名を超え、そうした体験の機会を作ることが難しくなってきた。
「改めて自分たちがスモールビジネスに立ち返る場所を作り、そこで得た学びをプロダクトに還元していこうというのが、開店のコンセプトです」と話すのは、透明書店代表取締役の岩見俊介さん。
第608号(2025/05/25発行)19面