【ネットオークション】オンライン古物市場のおすすめ一覧(2025年版)
2024年12月05日
古物商や質店なら知っておきたいオンライン古物市場(ネットオークション)について、取扱い商材別におすすめの古物市場一覧を掲載しています。また、初心者の方向けに開催方式や選び方なども紹介しています。メリット・デメリットもしっかり押さえて、参加してみましょう。(ここでは車・バイク等は対象外とさせて頂きます)
古物市場初心者の方はまずコチラの記事をご覧ください。古物市場の仕組み等を総合的に解説しています。 古物市場とは?初心者向けに参加方法を解説(2025年版)
目次
1:オンライン古物市場とは?
古物商同士が古物を売買する場である古物市場これをオンライン上で取引できるようにしたのがオンライン古物市場(ネットオークション)です。会社や家の近くに会場がない、忙しくて参加するのが大変な方もいらっしゃるでしょう。そんな方には特におすすめです。
ここでは、会場で現物の下見をせずにオンライン上で取引が全て完結する方式を採用している古物市場を紹介しています。会場で現物の下見を行うことが前提で、オンラインで入札を行うタイプの古物市場は対象外とさせていただきます。
オンライン古物市場では、リアルの古物市場特有の専門用語や慣習等もなく、参加のハードルも低いため、個人の方や古物市場初心者の方も参加されています。
参加や操作はパソコンやスマートフォンがあればOK。入札金額を入力したり、入札ボタンを押して競りに参加します。どんな商品が出品されているか、商品のコンディションや状態はどうなのか等は出品リストや撮影角度が異なる写真が複数枚用意されていますので、オンライン上で確認頂くことができます。
中には動画で商品を紹介しているところもあるようです。また、オンラインの特性をいかし、気になる商品のお気に入り登録や過去の落札相場データの提供など便利な機能を提供している市場もあります。
2:オンライン古物市場のメリット・デメリット
オンライン古物市場に参加する上で、リアル会場での手競りと比較した場合の売り手・買い手にとってのメリット・デメリットを押さえておきましょう。
●オンライン古物市場のメリット
・会場に行かなくていい
・画像で好きな時間に下見ができる
・他のオンライン古物市場と同時参加も可能
・初心者でも買いに参加しやすい
・慣習やしがらみ等に左右されない
・海外バイヤーが参加しやすい
●オンライン古物市場のデメリット
・現物下見ができない
・操作方法に慣れる必要がある
・誰が買ったか分からない
・参加者との情報交換ができない
・手数料が高い場合がある
・落札過程が分かりにくい
主なメリット・デメリットは上記になります。また、リアルタイム方式の場合、出品量が多いと競りが長時間に渡ったり、時間を拘束される点。入札形式の場合は、為替変動などから入札価格を変更したい場合に、入札締め切り時間の関係で修正しきれない事態が起きることもあるようですので、注意しておきましょう。
3:開催方式と選び方
オンライン古物市場(ネットオークション)の競りの方式は大きく分けてリアルタイム方式と入札方式の2つとなります。中には2つの方式どちらも利用できるMIX方式を採用するところもあります。
リアルタイム方式
決められた日時にリアルタイムで1点ずつ競り上げていく方式です。ボタンを押して、定められた入札ピッチ(500円や1000円、1000万円単位)で応札していきます。会場によって、複数レーンが同時進行するところもあります。
入札方式
一定期間の間に商品を確認し、入札額を入力していく方式です。入札額の変更は期間内であれば可能です。(*一部で変更ができないところもあるので要確認)リアルタイムの参加が難しい方や海外バイヤーは、この方式での参加が多いようです。
入札とリアルタイムのMIX方式
入札とリアルタイム方式を組み合わせた開催方式です。事前に入札期間が設けられており、開催当日のリアルタイム競りの値段と比べて最も高い値段の方が落札する権利が得られることになります。尚、事前入札の最高値がいくらかは競り時に確認することはできません。
4:オンライン古物市場が増加、商材特化型も
オンラインで開催する古物市場は以前から存在していました。しかし、古物市場は、現物を確認して競りを行う手競り形式が主体で運営されてきました。買い手は、実物を自分の目で確認しないと不安で踏み込んだ値段を指せないとの声が大勢を占めていたためです。そのため、出品者も高額な落札値が期待しやすい手競りの会場に出品するのが主流でした。
また、参加者のネットリテラシーや運搬等の物理的な問題等からオンラインで開催するメリットを感じない市場主も多いようです。
しかし、2020年に起きた新型コロナの影響により、状況は大きく変化。オンラインや入札形式で開催する市場が急速に増えました。オンライン開催時の相場に関しても、手競りと変わらない、むしろ高い場合もあることが確認され、急速に浸透してきています。
また2024年には、商材特化型の古物市場を立上げる動きが加速しました。今後も工具や自転車、楽器といった専門性の高い商材を中心に、この数値は増加していくと見られます。
5:オンラインブランド古物市場おすすめ一覧
オンライン古物市場についての理解は深まってきたでしょうか?次にブランドバッグ、時計、宝石等のブランド品等を競る代表的なネットオークションを紹介していきます。
オークネット ブランドオークション
運営:オークネット・コンシューマプロダクツ
オンライン古物市場の老舗企業オークネットグループのブランド品を競るオークションです。月会員2800社、うち800社以上の海外バイヤー参加もあり、月8万点が競られます。2008年開始と、オンラインオークションのなかでは歴史があります。
入札方式の「バリュープライスオークション」を毎週土曜日~月曜日に、リアルタイム方式の「リアルタイムオークション」を毎週火曜日に開催。PC・スマホどちらでも参加が可能。毎週の出品数は1万7000点前後。
詳しくはコチラをご覧ください オークネット ブランドオークション《古物市場情報》
KOMEHYOオークション
運営:KOMEHYOオークション(コメ兵グループ)
コメ兵グループが運営するオンライン古物市場です。2022年4月より、入札金額公開・競り上がり式にリニューアルして運営しています。
商材は宝石・時計・バッグ・アパレルの4商材。アパレルのみ毎月第1水曜、ほかは毎月第2・第4水曜に開催しています。
下見はリアルとオンラインの双方に対応しており、入札締め切り日の3~4日前から下見できます。
古物市場には毎月2万点ほどが出品され、成約率は約90%としています。
詳しくはコチラをご覧ください KOMEHYOオークション《古物市場情報》
JBAリアルライブネットオークション
運営:K-ブランドオフ(コメ兵グループ)
東京・金沢で手競りの古物市場も手掛ける、「JBA日本ブランドオークション」のオンライン古物市場。コメ兵グループのK-ブランドオフが運営しています。
開催は、毎週月曜・木曜日の10時30分から。出品数は週3000点程度。
ライブオークション落札者は事前入札とリアルタイムオークションの双方またはいずれかを選んで参加できます。
詳しくはコチラをご覧ください JBAリアルライブネットオークション 《古物市場情報》
EcoRing the Auction
運営:エコリング
買取専門店を全国に100店を展開するエコリングが運営するブランドネットオークション。事前入札を受付け、当日はリアルタイム方式で行うMIX型です。
出品者には販売見込みの70%を先払いするサービスも行っています。約3000社の会員基盤があり、出品数は毎週常時4000点以上、月間7万点以上。英語・中国語にも対応。
詳しくはコチラをご覧ください EcoRing the Auction(エコリングジオークション)《古物市場情報》
STAR BUYERS AUCTION
運営:バリュエンスジャパン
買取専門店「なんぼや」を展開するバリュエンスグループのブランドネットオークションが「スターバイヤーズオークション」です。
月2.5万点の出品が国内外から行われています。オンラインで開催し、入札方式を取っています。入札締め切りの6日前から入札が可能です。
時計は火曜日、ジュエリーは水曜日、アパレル・靴・アクセサリー・シルバー・小物は木曜日、バッグは金曜日が開催日(締切日)になっています。
海外で買取った商品も出品されており、海外バイヤーの参加も見られます。英語、中国語、フランス語などの海外言語に対応しています。
詳しくはコチラをご覧ください STAR BUYERS AUCTION(スターバイヤーズオークション) 《古物市場情報》
モノバンク ワールドワイドオークション
運営:ものばんく
手競りで20年以上の歴史があるものばんくが運営するオンラインオークションです。
開催は毎週金曜日(宝石・時計)と土曜日(バッグ・家電)。現地・ネット双方の下見に対応。競りはリアルタイム方式、youtubeでライブ配信も行っています。
バイヤーが検品した商品にコメントをつける仕組みで、下見の利便性を高めています。またアプリには、入札したい商品の競りが近づくと、通知を送るシステムを搭載しています。
詳しくはコチラをご覧ください monobankオークション《古物市場情報》
AUCTION CHANNEL(オークションチャンネル)
運営:JWA(日本オークション協会)
JWA(日本オークション協会)が運営するブランドバッグ、時計、宝石等を扱うオンラインオークションです。
入札方式で行われており、毎月18日~20日が下見・入札期間、21日が入札の締切日となっています。また、集荷締切日は毎月15日まで。
同社のシステムを活用してオリジナルのオークションを手軽に始めることもできます。
詳しくはコチラをご覧ください AUCTION CHANNEL(オークションチャンネル) 《古物市場情報》
トキオカ アビリティネットオークション
運営:トキオカ・アビリティ
時計に強いトキオカと宝石に強いアビリティによる共同運営で行われるブランドネットオークション。リアルタイム方式で競りが行われています。開催日は毎月22日(時計)、23日(宝石)。WEBまたはアプリで事前入札も可能です。
詳しくはコチラをご覧ください トキオカ アビリティネットオークション 《古物市場情報》
Rsオークション
運営:Rs-JAPAN
ブランド時計のみオンラインでリアルタイムに競るオークションを開催しています。バッグと宝石は入札式です。時計は、それぞれ期間は異なりますが、現物下見とWEB下見の両方行えるようになっています。時計は毎月1回開催、開催日は主催者にご確認ください。
詳しくはコチラをご覧ください Rsオークション 《古物市場情報》
リバオク
運営:ステイゴールド
ブランド買取店を展開するステイゴールド(東京都渋谷区)の運営するブランドオークションです。ブランド時計、ブランドバッグ、財布・小物、ブランドジュエリーの市場を開催しています。
入札式で、恵比寿にあるステイゴールド本社での下見に対応しています。毎月同日の開催で、時計は12・26日、バッグは14日、ジュエリーは27日に行います。
詳しくはコチラをご覧ください リバオク 《古物市場情報》
6:オンライン骨董市場おすすめ一覧
次に絵画や茶道具、掛軸、陶器、刀剣、甲冑などの骨董品・古美術等を競る代表的なネットオークションを紹介していきます。
THE EIGHT AUCTION(ザ エイトオークション)
運営:バリュエンス&アンティークス(バリュエンスグループ)
骨董品の買取専門店「古美術八光堂」を運営するバリュエンス&アンティークが運営するオンラインオークションです。競りは入札式で期間は毎月2日~8日(下見は7日まで)。毎月2000点を超える出品があります。
詳しくはコチラをご覧ください THE EIGHT AUCTION(エイトオークション)《古物市場情報》
日興堂 the オークション
運営:日興堂(エコリンググループ)
エコリンググループの日興堂が運営するオンラインオークションです。競りはリアルタイム式で行われます。開催日は毎月第3土曜日。毎月1000点以上の商品が出品されています。日興堂は創業が昭和33年でリアルの古物市場「新栄会」を開催していました。
詳しくはコチラをご覧ください 日興堂 the オークション 《古物市場情報》
7:オンライン道具市場おすすめ一覧
次に家具や家電製品、雑貨等の道具類を競る代表的なネットオークションを紹介していきます。
リステージオークション
運営:リステージ
中古オフィス家具を中心とした古物市場「リステージオークション」を運営しています。780坪の自社倉庫で約560社が参加。繁忙期には4t車100台以上の入荷があります。東京の出品物を大阪・福岡の両会場まで輸送するシステムを整備しています。
詳しくはコチラをご覧ください リステージオークション《古物市場情報》
トレファクライブネットオークション
運営:トレジャー・ファクトリー
トレジャー・ファクトリーが運営するオンライン古物市場です。競りはリアルタイムと事前入札のMIX方式で行われ、毎週水曜日に道具類を開催しています。出品数は1回当り600点程度になります。
詳しくはコチラをご覧ください トレファクライブネットオークション《古物市場情報》
エコリングトレードオークション(エコトレ)
運営:エコリング
エコリングが運営する道具類を競るオンライン古物市場です。競りはリアルタイムと事前入札のMIX方式で行われ、毎月第2第4火曜日に開催しています。出品数は1回当り400〜600点程度になります。落札者には配送も行ってくれます。
詳しくはコチラをご覧ください エコリングトレードオークション(エコトレ)《古物市場情報》
EZBid(イージービッド)
運営:アジアンブリッジインターナショナル
アジアンブリッジインターナショナルを中心に、複数のリユース企業が持ち回りで開催しているのがEZBidです。雑貨、骨董などのリユース品・メーカー余剰品を扱い、各企業が自社の倉庫などから行うライブ形式のほか、常設会場も拡大しています。買い手はオンラインおよび現地で入札します。月額6600円で、オークション方式と入札会方式に参加できます。
詳しくはコチラをご覧ください EZBid(イージービッド)《古物市場情報》
8:まとめ
オンライン古物市場(ネットオークション)についての理解は深まったでしょうか?2020年代からオンラインを始めたところも多く、まだ発展途上な面もありますが、特徴をしっかり押さえた上で参加すれば、メリットは多くあるでしょう。
リユース経済新聞では、全国の古物市場に関する取材を行っており、一覧で見ることができたり、特定の古物市場の記事などを調べることもできます。最新の情報を常にアップデートしていますので、チェックしてみてください。これを機会にオンライン古物市場に参加してみてはいかがでしょうか?
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