関東道具市場(栃木県栃木市)では、外国人バイヤーが増加している。以前は日本人が7割ほどだったが、3年前から外国人バイヤーが8~9割となった。国籍はパキスタンが最も多い。次にブラジルやペルーと続き、他にもタイやフィリピン、サウジアラビアといった顔ぶれもあるという。出来高700万~900万円の道具市を開催し、1回で70~100社のバイヤーが参加している。
出来高700万円~900万円
L字型の倉庫に商品を置き、会場を回りながら手競りを行う
外国人バイヤーの業種は、輸出業や日本に住む外国人向けにリユースショップを運営する事業主など多岐に渡る。「特にコロナ前まで中古車を売っていた方が、リスクヘッジに他の古物も扱いたいと参加し始めた印象です。また以前から競り上がり式で、符丁が出た時は言い直して進行していますので、日本語のスピーディーな競りに慣れない外国の方が声をあげやすいのも増加の要因では」と新谷浩介氏は話す。
第613号(2025/08/10発行)7面