ゲオクリア、川辺雅之社長インタビュー

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ゲオクリア、川辺雅之社長インタビュー

2021年12月14日

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余剰在庫品として、これまで処分されてきた衣類雑貨を販売する「オフプライスストア」業態が伸びている。その中で商品調達力を強みに店舗展開をするのがゲオグループのゲオクリアだ。Luck Rack(ラックラック)の屋号で全国展開する同社に、リユース企業がオフプライス業態に取り組む強みと、将来展望を聞いた。

オフプライスストア「ラックラック」16店展開

セカストの知見活かし
1.5次流通を新たな選択肢に

ゲオクリア 川辺雅之社長
ゲオクリア 川辺 雅之社長

250社から滞留在庫仕入れ売り場常に動かし鮮度保つ

── まず、オフプライスストアの事業モデルを教えて下さい。

川辺 アパレル企業の余剰在庫品を仕入れ、店頭にて上代の30~80%オフで販売しています。仕入れは大体250社から行っており、商材幅の広さがアウトレットと異なる点になります。駅チカの商業施設に出店しており、200~300坪の店舗に2~3万点の商品を揃えています。現在ポップアップ含め16店舗ですが、毎年2桁以上の出店を続けていこうと思っています。

── 強みとしては、やはり安さでしょうか。

川辺 安さとブランドの良さのギャップが価値です。また、販売のキモは鮮度なんですよ。リユースショップもそうですけど、豊富な商品が見やすく提案できるように手を加えていかないと回転が悪くなるなという印象はあります。これをさらにローコストでやらないとお客様に安い価格で提供できないので、このノウハウは今も試行錯誤中です。

── リユースや、同業他社と比べた際の強みは何でしょうか。

川辺 消費者の方にとって、新品、未使用品だけが並ぶ安心感と、販売時期をちょっと逃しただけで価格も安いというプライオリティーというのは高いかなと思っています。1.5次流通の魅力や選択肢というのは、そこにあるんじゃないかなと。他社と比べての優位性は「商品調達力」、メーカーやブランドの豊富さです。衣料ではミドルブランドからマス向け、そして雑貨、コスメまで扱っているのは、多分我が社しかないですね。いろんな立地とターゲットに合わせて商品構成を変えることもでき、宝物探しのような魅力づくりができます。商品調達力と豊富さ、バラエティー感、これに関しては絶対負けないと思っています。

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第525号(2021/12/10発行)9面

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