中古レコードの世界【第22回】、査定の仕方(2)オリジナル盤編

検索

「中古レコードの世界」

中古レコードの世界【第22回】、査定の仕方(2)オリジナル盤編

2023年02月03日

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

中古レコードの世界【第22回】

最近では、日本の80年代のシティポップなどに加え、その元ネタとも言える80年代の欧米ポップスにも注目が集まっています。当時の欧米ポップスや洋楽アルバム、俗に言う「ベストヒットUSA」系ヒットアルバムのレコードは、今まで非常に値段が安かったのですが、当時のアメリカやイギリスのオリジナル盤、その中でも初回プレスのものが通常よりも高額になるケースが増えています。

記号を手掛かりに時期や産地を特定

中古レコードの世界第22回 数字以外にもこんな記号もあり数字以外にもこんな記号もあり。これがわかったら相当なジャズファンです!

オリジナル盤の定義は、アーティストの出身地でプレスされたレコードを指す場合が多いです。例えばビートルズならイギリスで当時最初に発売されたレコードになります。初回プレスとは、工場からの初出荷分、とでも言いましょうか。ただ、ヒットアルバムは初回だけでも数万、数十万枚という単位で様々なレコードプレス工場で作っているでしょうから、その判別が非常に難しくなっています。

オリジナル盤や初回プレスかどうかは、査定を行う上で重要なポイントになりますが、その判別方法は種類が多すぎてここでは書けません。例を挙げると、マイケル・ジャクソンのスリラーなら、ジャケットに「Co-Produced表記無し」の場合に初期プレスと判別され「Co-Produced表記有り」の場合、セカンドプレスとされるため初期プレスよりも安価になります。

有料会員登録で記事全文がお読みいただけます

第552号(2023/01/25発行)15面

Page top
閉じる