レア相場過熱で起きた「ポケカ騒動」 中古トレカ店から歓迎されない理由とは?

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レア相場過熱で起きた「ポケカ騒動」 中古トレカ店から歓迎されない理由とは?

2023年06月09日

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4月に発売された「ポケモンカード(以下:ポケカ)」を巡り、販売店に購入希望者が殺到、長蛇の列ができ、購入できないユーザーも発生した。こうした事態は「ポケカ騒動」と呼ばれ話題となった。なぜこのような事態となったのか、またこの騒動をどのように捉えているのか、中古トレカ店に聞いた。

ポケカ騒動が起きた背景とは?

レア相場過熱で起きた「ポケカ騒動」 一時期20万円まで値上がりした「ナンジャモ SAR」一時期20万円まで値上がりした「ナンジャモ SAR」

4月14日、ポケカゲームの新拡張パック「スノーハザード」「クレイバースト」が発売となり、家電量販店、ホビー店、コンビニなど新品トレカを扱う店で大行列が発生したり、売り切れが続出したりと話題になった。運営元のポケモンは「生産体制の継続強化、並びに不足商品の再生産と出荷を進めてまいります」と声明を発表。今後は受注生産も視野に、生産・供給の強化を図る。

なぜこのような騒動が起きたか。トレカのライブコマースプラットフォームを運営するミニッツ(東京都品川区)の山本圭樹社長は、こう解説する。「そもそも、4月14日に発売となったのは第二弾です。1月20日に最新作の第一弾が発売となり、あまり注目されていなかったキャラクター『ミモザ』の二次流通での相場が約10万円まで高騰しました。第二弾では「ミモザ」より明らかに人気の高い「ナンジャモ」が封入されており、値上がりの期待感が広がったことが原因と見られます」。実際、「ナンジャモ」は一時期20万円まで相場が上昇したようだ。

新品の市場規模は
5割増の1800億円

新品のトレカは通常、ランダムに封入される5枚程度を1セットとした数百円のパックと、30パック程度が入ったBOX単位で販売されている。今回の「ポケカ騒動」は、プレイヤーやコレクターに加え、転売目的のユーザーが新作を求めて殺到したことで起きたようだ。

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第561号(2023/06/10発行)14面

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