危険な中古チャイルドシート、パーツ欠品わからず買取、事故の原因に

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危険な中古チャイルドシート、パーツ欠品わからず買取、事故の原因に

2023年11月26日

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総合リユース店などに危険な中古チャイルドシートが出回っている。パーツ欠品や基準外などを見抜けずに買取販売してしまったり、欠品と知っていても「現状渡し」とだけ示して売ったりなどの実態がある。危険品の販売にあたり、事故発生時に責任を問われるおそれがありそうだ。

チャイルドシート安全基準マーク現在多く出回っているのが 現行基準の「Eマーク」(右)。問題視されているのが、Eマークよりも前に適用されていた「自マーク」(左)。自マークは、2012年6月30日までに製造された製品に適用されていた基準と古く、現時点では中古品を含め流通させることは可能でも、ベビー・キッズ専門のリユース店では買い取らないのが一般的だ

「自マーク」製品は
取り扱わない

本紙が独自に取材したところ、総合リユース店の間で、安全基準に満たない製品やパーツ欠品製品を売っている実態が見られた。

安全基準については今年9月に最新基準「ECE R129(以下R129)」に移行。側面衝突試験が加わるなど、 安全性への規則が進化している。R129の中古品の出回りが増えるのは今後で、現在多く出回っているのが現行基準の「ECE R44(以下R44)」。Eマークとも呼ばれている。R129に移行した今もR44の流通に問題はなく、中古品でも同様だ。

問題視されているのが、国連欧州基準であるR44よりも前に適用されていた国交省基準「自マーク」の製品。2012年6月30日以前に製造された製品に適用されていた基準と古く、現在中古品を含め流通させることは可能でも、ベビー・キッズ専門のリユース店では買い取らないのが一般的だ。

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第572号(2023/11/25発行)24面

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