四国から世界に中古仕掛ける ― ありがとうサービス 井本雅之社長

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「インタビュー」

四国から世界に中古仕掛ける ― ありがとうサービス 井本雅之社長

2015年08月13日

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ハードオフやブックオフのFC店と飲食店を展開し年商76億円を上げるありがとうサービス(愛媛県今治市)。同社は中四国、九州・沖縄に店舗展開を行い、2012年にはジャスダックに上場した注目企業だ。近年は独自開発した「MWシステム」を運用し、不要品のグローバルな流通を仕掛けている。加速度的に進化する時代に合わせて、柔軟に変わっていくことが重要だと、井本社長は話す。

人の役に立って利益出せたら一番かっこよくないですか?

――MWシステムという独自の取り組みをしているそうですね。

「もったいないワールドシステム」の略です。これ(布きれをビニール袋につつんだもの)何か分かりますか?

――なんでしょう?ゴミみたいに見えますけど。

ガーナの子どもたちは、これをボール代わりにサッカーをしているんです。何が言いたいかというと、日本で要らない商品でも、持って行ったら喜んでくれる国があるということです。私は、もったいない運動を世界に広げたいと思っています。先日も、当社がスポンサーをしている今治FCの古着ユニフォームとサッカーボールをガーナに寄贈に行きました。

――システムのスキームを教えてください。

自社の店舗で売れ残ったものを、四国・九州・関東にあるセンターに集めて、マレーシアやインドネシア、タイなど東南アジアに送っています。他のリサイクル店とも提携して商品を集めたり、スーパーなどにも協力してもらって、40ヵ所古着の回収ボックスも置かせてもらっています。今はまだ「入口をノックしている」フェーズですが、色んなルートが出来つつあるので、今後は東南アジアやアフリカでの本格展開を考えたいと思います。

現地で採用して教育もする

――本格的というと、商品を送るだけでなく出店もあり得ますか。

あり得ます。現地で人材を採用して、教育をするという構想もあります。

――国民性も文化も違うから、大変なこともありそうですね。

いやあ、そうでもないですよ。昔も例えばこんなことがあったんです。今みたいな人材不足が20数年前にもあって、その時には日系ブラジル人を雇用するのが流行したんです。私もサッカーが好きだし、ブラジルやったらそらぁサッカーも強いだろうなと思って募集しました。

――どうでしたか。

来ました。小柄だなと思ったけど、サッカーをやるんやろ?と聞いたら「いえ、やりません」と言われて(笑)。でも、日本語もよくできるし、働いてもらったんです。それで給料を払ったら、「ちょっと待ってください」と。

――なぜですか。

「日本人と同じ給料をもらえるんですか?」と驚いていたんです。家族や親戚を皆呼び寄せて10数人が働いてくれるようになりました。一時は日系ブラジル人だけで3店を運営してもらったこともありますが、滞りなく運営できました。これと同じようなことが、東南アジアやアフリカでもできるはず。人の役に立って、それで利益も出せたら一番かっこよくないですか?

会社概要
会社名:株式会社ありがとうサービス
本社:愛媛県今治市八町西3丁目6-30
設立:2000年10月
資本金:547,507,600円
従業員:170名(臨時雇用者数1,319名) ※2015/2/28現在
事業内容:●リユース店の経営●飲食店(レストラン・ファーストフード) の経営●DVD・CDなどのレンタルおよび販売●不動産の賃貸
社長プロフィール
昭和31年1月生まれ。愛媛県今治市出身。明るく元気でスポーツが好きな勉強をあまりしない少年だった。サッカーは大学生まで続けた。早稲田大学教育学部卒業後、日本マーケティングセンター(現・船井総研)に入社。5~6年勤務した後祖父の経営するブラザーミシンの販売代理店運営会社社長に就任。2年後、父の経営する今治デパート(社名変更や合併を経て現在はありがとうサービス) の取締役に就任。平成7年に社長に就任する。最近おもしろかった本は「投資はきれいごとで成功する」

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373号(2015/08/10発行)7面

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