Point1 激安品で店内奥へ誘導
ドメスティックブランドの洋服で、ややダメージがある物や、その下のランクのブランドの古着を300〜500円で販売している激安コーナー。特に海外からの観光客に好評だ。こうした安価帯のコーナーを外からすぐ見える所に設置することでお客を誘導している
「古着店とブランドショップの良いところを融合させたのが上野店です」。そう話すのは、ドリームファクトリーブランド事業部の川崎拓さんだ。系列店では初めて低価格帯の古着を販売。安さに引かれて入店した客がリピーターとなり、ジュエリーを購入する流れを作っている。
低価格帯の古着は海外客から大人気だ。ブランドバッグも海外客を意識し、ルイ・ヴィトン、シャネルの2つで全体の5割を占める。アイテム数の割合は古着:ブランド:ジュエリー=5:3:2。
ジュエリーの種類も豊富で、相場より価格を抑えていることから、海外バイヤーが買い付けに訪れることも多い。ジュエリーのお客の内8割が日本在住のインド、パキスタンなどのバイヤーだ。
Point2 手頃な手頃な価格のジュエリーで回転率をアップ
同店のもう1つの特色は、相場よりも安めに設定しているジュエリーの価格。安く販売することで、回転率を上げ、常にフレッシュな品揃えにしている。日本人客は地元の人が多く、「新しいものが安く売られているので、よく買いに来られます」と川崎さん
日本語・中国語・韓国語で 店外放送
「中古ブランド品を販売しています!」海外からの観光客で賑わう上野エリア。同店では、半年ほど前から店外放送を日本語、中国語、韓国語の3ヵ国語バージョンで行っている。 「この界隈はどの店舗もお客様の呼び込みがすごい。当店でも呼び込みもしますが、CDプレーヤーで中古ブランド品を販売しているということを、3ヵ国語で伝えています」と川崎さん
「あっちにも洋服が」で奥まで引き込む
店舗のつくりが複雑で、見通しにくい同店。安価な洋服から入店したお客の興味をさらに引くため、ドメスティックブランドの古着(価格は1500円前後)を並べている。さらにジュエリー、ブランド品、ハイブランドの洋服のコーナーへと誘導する
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店内入口
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入口近くではブランドバッグのワゴンセールも行い、集客に結びつけている
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【ゴールドプラザ上野店店内図】1階が古着、ブランド、ジュエリーの販売、地下1階は買取コーナーになっている
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通路をジグザグに進みつつ古着を発見!
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さらに進むとブランドコーナーに到着!
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新品価格で50万円近くするダイヤのリングも5万円で販売。これも相場よりも2割ほど安く設定している
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左からドリームファクトリーブランド事業部エリアマネージャーの有賀努さん、ゴールドプラザ上野店店長の阿部美里さん、ドリームファクトリーブランド事業部の川崎拓さん。海外バイヤーの来店も多いことから、アルバイトではなく、社員が対応するようにしている
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地下1階の買取コーナー。販売スペースとは別空間になっており、1階とは違う、落ちついた雰囲気
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高価格帯の古着のコーナー。単価は3000〜1万5000円ほど
オープン | 2013年12月 |
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取扱い商品 | 古着、中古ジュエリー及びブランド品 |
客層 | 海外客:国内=5:5 |
スタッフ数 | 3名 |
備考 | ◎店舗面積/24坪 ◎客単価/約5000円 ◎ドリームファクトリーはゴールドプラザを全国に14店舗展開。その他、電位治療器やマッサージ機器の販売、ストレッチ専門店の運営も行っている。 |
416号(2017/05/25発行)8面