この夏はブランド古物市場にとって厳しい一ヵ月となりましたね。前回のコラムでも触れましたが、日経平均株価の下落や円高への転換が続き、さらに気候や地震といった外部要因も相まって、厳しい状況が続いています。卸売りだけでなく、小売り市場でも売れ行きが伸び悩んでいるようで、業界のあちこちで苦戦の声を耳にしました。
そのため、当社が主催するオークションでも出品数が減少しました。たとえば、ロレックスのような為替の影響を受けやすいブランドはもとより、パテックフィリップやオーデマピゲといった高額ブランドも含め、相場が不安定です。実際、8月中旬に行った当社主催のRKオークションでは、前月に比べて落札率が落ち込みました。売り手の方々も慎重になり、不落の商品が多く見られましたね。特にロレックスの6桁スポーツモデルは、5~10%ほど相場が下落しています。
全体に低調ムードも、秋の新オク開催に期待感
第592号(2024/09/25発行)21面