AACD、偽造品・盗品の検索サイト
2025年05月10日
一般社団法人日本流通自主管理協会(以下:AACD・東京都千代田区)は4月24日に開かれた第19回定時総会において、偽造品や盗品情報を集約した検索サイトの構築に乗り出すことが分かった。6月を目途にテスト運用を開始、10月に正式なローンチを目指す。また、会員を対象とした盗品買取時の損害を補償する保険も始めることで、リユース企業の買取リスクの低減を図る。
不正商品や持ち込み者情報を集約
盗品買取時の損害補償する保険も始動
「偽造品・盗品等情報センター」の立ち上げを総会で説明する沢田登志雄代表理事
AACDのユーズド委員会では、これまで会員向けにslackを用いた不審者情報の共有活動や「USED-110番」で基準外情報や盗難情報の発信を行ってきた。新たに立ち上げる偽造品・盗品の商品情報や持ち込み者の情報が検索できるサイト「偽造品・盗品等情報センター(以下: 情報センター)」は、これまでの活動を発展させたものだ。
姉川博事務局長は、「リユース市場における偽造品の持ち込みは、精度の向上や流通量の増加、組織的な持ち込み等により、従来の方法やスピード感では対応が難しくなっている」と話す。また、「トクリュウ」問題等の盗品持ち込みへの対応がリユース事業者に迫られている。
こうした問題へ対応する上で、各社の情報を集約し、その情報をすぐに活用できる体制が有効と考えた。「情報センター」では、偽造品・盗品の商品情報に留まらず、これらの持ち込み者情報を集約し、検索できる体制を目指す。
第607号(2025/05/10発行)1面