三陽商会リユース品販売3店目
2025年05月28日
廃棄ロスの多いファッション企業が続々とリユース市場に参入するが、事業化の目途が立っている企業はまだ数少ない。そんななか、総合アパレルメーカーの三陽商会(東京都新宿区)が昨年から始めた認定リユース品「RE:SANYO」が注目を集めている。開始初年度の売上実績は計画対比で約120%、衣料回収においても目標値の110%となる5万5000点の回収を達成。こうした好調な衣料回収を背景に認定リユース品販売を行う3店舗目の展開が始まっている。
初年度売上計画比120%、回収110%で進捗
認定リユース品販売3号店となるサンヨー・アウトレットストア湘南平塚店
三陽商会では3R活動の総称を「SANYORE:PROJECT」と定め、リユースを前提とした衣料品の回収活動を昨年3月下旬から始めた。EC・アウトレットを除いた全売場に当たる780売場での回収活動を行っている。
回収した衣料品等は、千葉県市川市にある物流倉庫「東日本商品センター」に集められ、仕分けされる。状態の良いものを選別しクリーニング等を行い認定リユース品として販売。再販しないものは提携先を通じてリユースまたはリサイクルを行っている。
リユース品取扱店
新規客が50%増
昨年6月21日から「サンヨーG&Bアウトレット落合店」にて認定リユース品の販売を開始。同年9月には2店舗目となる「サンヨーG&Bアウトレット潮見店」でも販売を開始した。
第608号(2025/05/25発行)10面