メルカリ 不正取引排除に向けた施策
2025年06月02日
メルカリ(東京都港区)は5月21日、不正取引排除に向けて新たに3つの取り組みを発表した。ユーザー同士での解決が厳しい問題に対応し、安心して取引できるマーケットプレイスを目指す。
鑑定センター開設や全額補償など
新たな取り組みの方針としては「不正利用者の徹底的な排除」と「お客さまの徹底的な救済」の2つを掲げた。「不正利用者の徹底的な排除」ではAIを活用した監視システムを高度化。疑わしい取引行動をAIが学習し、不正リスクをスコア化することで、悪質な利用者を早期に特定する。特定した不正利用者にはアカウント制限や刑事事件化、民事訴訟などで責任追及する。
偽ブランド品の流通を防ぐため、専門の知識を持つスタッフが鑑定を行う「メルカリ鑑定センター」を9月に設立。現在の「あんしん鑑定サービス」よりも鑑定対象品を拡大するほか、対象商品の鑑定義務化も検討する。これにより、マーケットプレイスからの偽ブランド品排除を目指す。
第609号(2025/06/10発行)3面