nutte、縫製マッチングサイトでリペア需要高

「福袋で着れない服、お直しして」

マッチングサイト『nutte(ヌッテ)』で､リペア・リメイクの依頼が増えている｡運営するのはステイト・オブ・マインド(東京都渋谷区)｡登録する縫製職人に､サイト上で1点から縫製やリメイク､リペアを依頼できるサービスだ｡

広報の佐藤杏里さんと､ヌッテの職人が制作したワンピース

現在、ヌッテには、全国数百万人の縫製職人が登録している。元は、サンプル品や小ロットアイテムの制作を想定した法人用サービスだったが、個人を中心にリペア、リメイク依頼が増加。毎月300〜600件の依頼のうち、3割ほどにのぼる。リペアのニーズは高まっていると、同社広報の佐藤氏は話す。

ヌッテのHP

ユーザーは会員登録後、依頼内容や予算をサイト上にアップ。職人が入札する形式で双方が合意すると、成約となる。価格帯は、リペアだと平均5000〜1万円。

個人からは『おばあちゃんの服を今風にリメイクしたい』、『福袋で着られなかったアイテムのお直しをしてほしい』といったような依頼が寄せられている。一方で、法人からのリペア依頼もある。｢レンタル着物店が着物をドレスにリメイクし、貸し出しているようです｣(佐藤氏)。今後は｢古着店やリサイクルショップがアイテムに付加価値を付ける手段として、利用して頂ければ｣と話す。

レンタル店の着物をリメイクした着物ドレス

387号（2016/03/10発行） 20面