デミ二ミス・ルール廃止 米向け商品発送困難に
2025年09月09日
8月29日に、米国政府による「デミ二ミス・ルール」の廃止が発効した。これまで、800ドル以下の貨物は関税が免除されていたが、以降は課されることになる。輸入申告書類も必要になる。米国向けにECで販売している日本のリユース企業にとって大きな影響がある。取引コストの増加や、手続きの複雑化、配送遅延などの課題が突きつけられている。
日本郵便は米国税関の新たな運用方針が不明確なため、対応が困難と判した。米国宛ての国際郵便(一部物品)の引き受けを8月27日から一時停止。代替手段として、国際宅急便「ゆうグローバルエクスプレス」を提案している。これまで利用していた企業は、発送方法の見直しが必要になる。
イーベイは滞留リスク見据え、DDPに切り替え
日本のリユース企業の利用も多い米オンラインマーケットプレイスのイーベイも、米国税関で貨物が滞留するリスクを指摘する。そこで同社は、公式発送サービスの基本仕様を、米国の購入者が関税・輸入税を支払う「DDU」から「DDP」に切り替えた。DDPは、セラーが発送段階で関税・輸入税を支払う方法だ。
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