ブランドリユース事業を手掛けるSTAYGOLD(東京都渋谷区)は、EC販売の効率化が進んでいる。その鍵を握るのは、今年5月に移転した東京・南千住にある440坪のロジスティクスセンターだ。同センター移転後、買取りから店舗とECで並行販売するまで期間が、最大2日の短縮に成功。また移転前と比べ、1点あたりの倉庫に格納するまでの作業スピードも10~20%向上している。その現場を視察した。
買取りから店とEC併売まで2日短縮に
作業と保管場所
ロジに集約し効率化
全国の直営店から送られた、1万点に及ぶ在庫を保管している。明るく開放的な空間が特徴だ
JR南千住駅から徒歩9分。JR貨物ロジ・ソリューションズ社が構える物流施設の5階に、ロジステクィスセンターが入っている。施設は天井高があり明るい空間が特徴で、作業スペースは120坪、商品を格納する保管スペースは280坪の広さだ。同社は以前、EC販売のために必要なささげは本社で行い、それが終わると商品を千葉県内の2箇所の倉庫に送っていた。商品の輸送にムダな時間がかかっていたため、それらを同センターに集約した。
「ECには、現在1日に500~600点を新しく掲載しています。EC販売の物量が増えても、採寸や撮影、梱包を行った後すぐ棚入れできるようにしていて、販売までの時間ならびにお客様にお届けするまでのリードタイムを削減したいと考えました」と販売戦略本部第1販売事業部の能登健二課長は話す。
保管スペースの棚のバーコードで情報管理をする
同センターには、全国の直営店から商品が送られる。保管スペースに棚入れするまでの時間を短くできるよう、作業スペース内の各作業エリアの配置に工夫を凝らす。入荷から棚入れまで、無駄な移動が発生しないよう、工程順に各工程を並べた。まず、入荷した商品情報に誤りがないかチェックする検品エリア、商品状態の検品ならびに採寸を行うエリア、撮影エリア、OPP梱包エリアの順に、人や入荷した商品が前後せずスムーズに移動できるようにした。
第616号(2025/09/25発行)19面