
バリュエンスジャパン(東京都港区)は今年から、AI画像編集サービス「Photoroom(フォトルーム)」を本格導入し、ブランド品の商品写真制作の効率化を図っている。この取り組みにより、年間約1200万円のコスト削減と月600時間の作業時間短縮を実現した。
年1200万円削減、月600時間短縮
背景除去を瞬時に行い、自然な影もつく
1秒で背景を高精度除去
余白調整も可能
リユース業界では、ECサイトの「ささげ業務」(撮影・採寸・原稿作成)の属人化が課題となっており、効率化のサービスを導入する企業も増加してきている。
Photoroomはフランスで開発されたAI画像編集サービスで、ECサイト向けの商品写真加工に特化。AIが画像内の被写体を自動認識し、わずか1秒で背景を高精度に除去する。商品の色味を自然に保ちつつ、リユース品で重要となる状態を正確に伝えることを重視している。また、AIが光源の方向を判断して影を自動生成する機能も強みだ。光の当たり方や濃淡を調整し、手作業に近いリアルな立体感を再現する。
さらに、複数画像を一括処理する際には、余白や商品の位置を自動で統一する機能も搭載。これにより、サイトに並んだ写真のサイズ感が揃い、ECサイト全体の見やすさや購買体験の向上にも寄与する。
第618号(2025/10/25発行)16面


