《ブランド市場バイヤーに学べ29》卸・小売相場を把握し、古物市も参加しよう

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「ブランド市場バイヤー 齋藤清の俺に学べ!」

《ブランド市場バイヤーに学べ29》卸・小売相場を把握し、古物市も参加しよう

2017年01月25日

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ブランド市場バイヤー 齋藤清の俺に学べ!

第29回 相場感を養う3つの情報収集法

皆さん、新年あけましておめでとうございます。早いもので年が明けてもう一ヶ月が過ぎようとしていますね。年始早々の為替トレンドは、やや円高基調ながら対ドルで110円以上をキープしています。相場変動を注視されていた方もひとまず胸をなでおろしていることでしょう。

今年は米国大統領就任を始め、英国のEU離脱交渉など世界的ニュースが飛び交いそうですし、相場予測の上で情報の素早いキャッチアップが不可欠となりそうです。

卸・小売相場を把握し、古物市も参加しよう

さて、今回は相場感を養っていくために必要な「相場情報の集め方」についてお話したいと思います。Webやインフラの発達によって国内外で相場情報の収集が容易な今、ブランド古物の相場感を身に付けるには、大きく分けて次の3つの方法があります。

1.落札相場のデータベースサイトを使う

BtoBの取引相場を知るためには、オークションの落札情報を網羅したデータベースサイトを利用することがもっとも効率的です。各市場主が、参加企業に向けて自社市場のデータを限定公開しているサービスが一般的ですが、自社市場への参加/不参加に関係なくオープンにユーザーを募っているサービスもあります。当社でも、相場検索ドットコムというサービスを運営しています。

卸売り専業なら、こうしたサービスを使っていれば必要な相場情報はある程度補完できます。ただし、こうしたサービスを使う際はあくまで参考情報に留めておくこと。理由は後述しますが、他の情報と組み合わせて総合的に相場を導き出すためのひとつのツールとして捉えてください。

2.Eコマース(ショッピング)サイトを見る

楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングといった各社のショッピングサイトで小売りの実勢価格を知ることも大切です。各ブランドのメーカーサイトで定価を知り、その上で小売り価格と照らし合わせておおよその掛け率を調べます。特に、楽天市場やYahoo!は中古専門のマーケットも手掛けていますから、ブランド古物の実勢価格も把握しやすいでしょう。

その際は落札相場データベースサイトと組み合わせて卸売りの価格も調べておくことで、小売り価格との幅を知ることも大切です。卸売りと小売り、両方の相場を把握しておけば、落札した品物をどの流通経路で売るのが得策か、判断がしやすくなります。

3.古物市場に買い手として参加する

なんといっても、やはり現場への参加は欠かせません。落札相場のデータベースサイトは便利ですが、多くのサービスは落札値だけを掲載している場合がほとんどで、途中の競り合いの過程である中値(なかね)が分からないのです。

例えば10万円台前半で競り合っていた品物があったとします。卸売りの実勢価格もそのくらいなのに、ひとりの強い買い手が15万円の値段をつけて落札されたら、それだけで相場がつり上がってしまいます。落札されるひとつ前の値段、「2番手」の値段を知ることは、確かな相場感を得るための大きなアドバンテージとなるのです。

活きた相場感覚を養うためには、市場の最前線に立つことは必須です。便利なデータベースサイトだからこそ、相場の目測を見誤らないように、現場で得た相場感を補ってくれるサポートツールとして活用しましょう!

アールケイエンタープライズ 齋藤清齋藤 清(さいとう きよし)
株式会社アールケイエンタープライズ
執行役員 兼 オークション事業本部 本部長

Profile
グローバルトレードと共催する「RKグローバルオークション」のオークショニアを務めるとともに、日本国内はもとより海外でも買い付けを行う敏腕バイヤー。ブランド品リユース業界歴は20年余り。ゴルフとお酒を愛する憎めない人柄で、業界関係者との人脈も深い。

408号(2017/01/25発行)17面

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