《骨董買取の技法22》20年前は10万円、今は1000万円以上

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《骨董買取の技法22》20年前は10万円、今は1000万円以上

2017年06月19日

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草間作品はどこにでもある!? 第22回

5月22日まで六本木の国立新美術館で、草間彌生展が開催されていました。私も訪れましたが、結構な行列ができ賑わっていました。時をおなじくしてオープンした銀座シックスにも、草間さんのバルーンが吹き抜けに飾られ、作品も販売されています。草間さんはルイ・ヴィトンともコラボしたり、ブランドを扱う方にも馴染みがあると思います。

そんな草間さんですが、銀座シックスで売られていた作品の最高額は、なんと9000万円以上ということです。これは10号とかそれなりのサイズだと思います。

各種オークションや業者の交換会などで、よく散見される【黄かぼちゃ】のサムホールで1200万円ぐらいではないでしょうか。私は6〜7年前ぐらいにこのかぼちゃを、潰れた画廊から仕入れたことがあります。確か10万円で仕入、40万円ぐらいで売ったような...今持っていれば1000万円以上でした。1990年代、そう今から20年前ぐらいの一般流通価格は10万円ぐらい。つまり、どこにでもある可能性があるのです。そんな草間さんの作品ですが、本画も版画にも偽物が存在します。買い取る前に、「草間エンタープライズ」で鑑定をした方がいいかと思います。先日ある市場で偽物が競られ、信じられない金額で落札されていました。草間さんの偽物の流通はこれからが、本番だと思います。版画でも大きければ500万円以上しますので、これから最も真贋を気にしなければならない作家の一人です。

草間さんがピカソのようになるのか、それとも世界的な『カネ余りのあだ花』なのかは、私にはわかりません。しかし日本人の画家がこれだけ評価を受けて、私は嬉しいです。

白髮一雄作品は東京にある!!

草間さんと、一時肩を並べていた作家に白髪一雄がいます。私の市場に今年、白髪が何と2作品も出品されました。どちらかというと道具の市場なのでこういう物の出品は珍しいのですが、両方ともリユース業者の出品でした。つまり売る方、買う方どちらも素人で価値が分からず、市場で正確なジャッジを受けたということでしょう。草間彌生についてはテレビなどに出たりして、かなり知名度はありますが、白髪あたりになると...知る人ぞ知るという感じです。一方は画廊のシールがありましたが、もう一点はありませんでした。ホームセンターなどで売っている賞状の額に入っていたのです。(こちらも、油彩で大きいと何千万円です!) 特に白髪のような、具体美術協会の作品は田舎にはまずありません。勿論例外はありますが、東京圏か関西圏のどちらかにしか私はないと思います。こういうものは、都心のインテリしか買わなかったのです。草間も白髪も特徴があります。ぜひ、すぐにネットで検索して見ておきましょう。

その他高額作家(作品によって1000万円以上)
・吉 原 治 良
・田 中 敦 子
・元 永 定 正
(以上 具体美術協会)
・堂 本 尚 郎
・李  禹  煥
・【リーウーハン】

藤生 洋藤生 洋

<プロフィール>
昭和42年生まれ。慶應義塾大学文学部卒業後、ロッテの財務部で勤務。サラリーマン時代から骨董市に通う。歴史好きが高じて平成11年、31歳で起業。ネットオークションや骨董市で骨董品の販売をはじめる。平成13年には「(有)北山美術」に改称。平成24年には骨董の業者間オークション「弥生会」を3社共同で立ち上げ、会員数200社の規模に拡大する。現在は店舗と事務所を東京・千葉・札幌に展開している。骨董店での修行無しに独自に事業を軌道に乗せた手腕が話題になり、 2冊の著書を上梓。

417号(2017/06/10発行)6面

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