バンクとアプレが提携、真贋判定や買取で協業

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バンクとアプレが提携、真贋判定や買取で協業

2017年09月26日

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テクノロジーと人の持つ知見を足し合わせる

即金化アプリ「キャッシュ」を運営するバンク(東京都渋谷区)と、B2B専門リユース品買取り事業者のアプレ(東京都台東区)が9月25日、業務提携を発表した。

握手を交わすアプレの海津敦社長とバンクの光本勇介CEO提携の握手を交わすアプレの海津敦社長(左)とキャッシュを運営するバンクの光本勇介CEO(右)

アプレが真贋判定の技術と実務を提供し、バンクに集まったアイテムの買取りも行う。キャッシュが新しく始めたユーザー評価にも、アプレの知見を活かす。アプレは集めた商品を自社が運営する国内外の古物市場などを使って販売する。

バンクの光本勇介CEOは「査定や真贋判定のロジックは自社でもあるが、中古事業に関しては素人。技術だけでは不足していた部分がある。知見やノウハウのあるアプレとパートナーになることで、もっと専門的にもダイナミックに展開していける」と提携の狙いを話した。

アプレの海津敦社長も「二次流通の様相が変わり、これまでの買取手法が通用しなくなってきている。強いのはオンラインを使った空中戦。集め方について根底から考え直す必要があると思い、提携を申し入れた。中古市場の活性化に還元していきたい」と話す。

アプレは、宝飾品やブランド品を中心に、年間150億円、約13万点の中古品を買い取っている。これ以外に年間出来高40億円のオークション運営を行い、全品の検品を行っている。また、現在AIを使った真贋判定技術の開発にも取り組んでいる。こうした実績から、バンクはパートナーとして組むことにした。

キャッシュは6月のサービスリリース後に16時間で3・7億円分の現金化申込みが殺到し一時サービスを休止。8月24日に1日のキャッシュ化上限1000万円で再開した。現在平均1時間程度で上限に達する人気。

424号(2017/09/25発行)2面

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