《ブランド市場バイヤーに学べ41》国内相場は高水準キープ

検索

「ブランド市場バイヤー齋藤清の俺に学べ!!」

《ブランド市場バイヤーに学べ41》国内相場は高水準キープ

2018年02月09日

  • Google+
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

《ブランド市場バイヤーに学べ》タイトルバナー

第41回 キーワードは市場拡大と海外マーケット

皆さん、あけましておめでとうございます。この紙面で年始のご挨拶をさせていただくのも、早いもので4回目となります。本当にあっという間の4年でしたが、これからもブランド古物市場のトレンドやノウハウを中心に様々な情報をお伝えしていきますので、本年もどうぞよろしくお願いします。

さて、新年一発目のコラムということで、今回は2018年の古物市場のトレンドを私なりに占ってみました。2018年は、総じて相場は高水準をキープしていくと思っています。キーワードは「市場拡大」と「海外マーケット」でしょうか。

市場拡大の兆しは、年初から早速あらわれています。すでに今月からリサイクル通信紙面上でも、様々な新規の古物市場開催がアナウンスされています。ここ最近のトレンドではありますが、BtoCの小売店や買取専門店を展開している企業が市場を興すケースがさらに多くなってきたと思います。昨年はメルカリを始めとするフリマアプリや即時買取サービスが話題となり、CtoC市場が大いに活性化。2018年も、さらに拡大していくと思われます。

これまで買取専門店に持ち込まれていた商材がそうしたサービスに流れることで、BtoB間の古物流通数が仮に減っていくとします。危機感を持った企業が、自ら古物市場を始めることで商材の確保に動くのは当然の流れといえるでしょう。自社店舗だけでは買取品が集まりにくくなった企業も市場へ依存しますから、ニーズは高まっていくと思います。商材の流通数が減って業者間の取り合いになることで、必然的に相場は高水準を維持していきそう。

また、現在の相場は国内市況だけでなく、海外マーケットに引っ張られていることを念頭に置かなければなりません。最近は香港で年4回開催されるインターナショナル・ジュエリー・ショーでの景況感によって、市場の相場が左右されることが多々あります。海外卸売をメインビジネスとするバイヤーが増えたことが背景にあり、彼らが相場を形成しているからです。

当社が主催するRKグローバルオークションでも海外卸売を生業とする業者は増えてきていて、出来高の半分以上がそうしたバイヤーで占められていることもあります。特に顕著なのは腕時計で、北米やヨーロッパへの卸売を目的とした商材は高値で競り上がっていく傾向にあります。

以前は国内小売向けと海外卸向けで商材のすみわけができていた面もありましたが、トレンドの移ろいや市場の成熟化によって、ニーズが重なってきているところもあります。国内小売を生業としていても、海外卸売業者同士の高値の競り合いに参加しなければならないケースもあるわけですから、結果として国内小売の相場も高くなっていくでしょう。

以上のことから、ブランド古物相場は高値が続いていくと思います。一方で、特に腕時計の相場はバブル的な側面があるとも思っています。社会で大きな事件等が起きた際、為替の急激な変動によって潮目が変わったときが怖いですから、様々なニュースやトレンドは逐一チェックしていきましょう。

《ブランド市場バイヤーに学べ》齋藤清齋藤 清(さいとう きよし)
株式会社アールケイエンタープライズ
執行役員 兼 オークション事業本部 本部長

Profile
グローバルトレードと共催する「RKグローバルオークション」のオークショニアを務めるとともに、日本国内はもとより海外でも買い付けを行う敏腕バイヤー。ブランド品リユース業界歴は20年余り。ゴルフとお酒を愛する憎めない人柄で、業界関係者との人脈も深い。

432号(2018/01/25発行)17面

リサイクル通信のLINE@ 最新ニュースを配信!
Page top