GMOペパボ、ハンドメイドアプリ「ミンネ」急成長

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GMOペパボ、ハンドメイドアプリ「ミンネ」急成長

2018年02月26日

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年間流通額100億円突破

GMOペパボ(東京都渋谷区)が提供するハンドメイドマーケットアプリ「minne(ミンネ)」が、2017年の年間流通総額で100億円を突破した。3年で約10倍の成長を見せている。

卒業・卒園などイベントに合わせたギフト特集も打ち出す卒業・卒園などイベントに合わせたギフト特集も打ち出す

同社は2012年1月にミンネをローンチ。ハンドメイド品に特化したフリマアプリで、現在ダウンロード数が863万件、登録作家数が39万人、出品作品数が689万点。2017年の年間流通総額が102・9億円で、前年比22・6%増となった。

「当社調べでは、国内のハンドメイドアプリとして最後発ながら、現在、登録作家数と出品作品数で業界1位です」(ミンネ事業部 阿部雅幸部長)。

同社は2015年に始めたテレビCMによるプロモーションや、バレンタインやクリスマス、卒業・卒園などイベントに合わせたギフト特集をアプリ内で打ち出し、サービスの認知向上とユーザー数増加を図ってきた。

現在、作家・購入者ともに20〜40代の女性ユーザーが中心。商品は、単価3000円前後を中心としたアクセサリー、バッグ、財布などの小物雑貨から、ハンドメイド品をつくるための素材まで幅広く提供されている。

「副業としてやっている方や主婦が多い。儲けたいという思いよりも、ものづくりが好きで色々な人に見てもらいたい、買ってもらいたいという思いの方が多いと思います」(阿部部長)。

同社では「ハンドメイド大賞」と称した大会を開催している。その第1回大賞受賞者で作家のtrikotri(トリコトリ)氏のように、受賞後に作家活動を本業としたり、本を出版したりとミンネを通して認知が上がった作家も存在する。

「当社は個人の表現活動を支援する取り組みをしており、ミンネもその1つです。個人がハンドメイド品を出品する上でハードルの高かった、決済会社の登録関係や個人情報の取り扱いの面を当社が請け負うなどして、機能を簡略化したことも成長理由の1つだと思います」(阿部部長)。

阿部部長は今後のハンドメイド市場について「ホビー白書によれば、2016年のCtoCフリマアプリによる国内ハンドメイド市場は約160億円。メルカリなどで個人からモノを買うという行為に慣れた人が、ハンドメイド市場にもスライドしている可能性が十分にある。今後も伸びていくと思います」と話す。

GMOペパボminne事業部 阿部雅幸部長GMOペパボ minne事業部 阿部雅幸部長

434号(2018/02/25発行)1面

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