《トップINTER VIEW》アップガレージ 河野映彦社長、全国300拠点に向け社員の独立を支援

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《トップINTER VIEW》アップガレージ 河野映彦社長、全国300拠点に向け社員の独立を支援

2018年10月17日

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要約すると.ブルー.png

・全国160拠点以上展開するアップガレージに河野映彦新社長が就任
・5年以内に300拠点、総売上350億円を目指す
・独立志向の社員には同社が独立支援


アップガレージ


  中古カー&バイク用品チェーンを展開

9写真.jpg  アップガレージ 河野映彦社長

社長プロフィール

1981年5月15日生まれ(現在37歳)、東京都出身。明治大学卒。同大学体育会アメフト部主将を務めたのち2005年4月に野村證券へ入社。渋谷支店に配属後、リテール営業を担当。起業に向け上場企業創業オーナーより経営を学ぶため、2012年7月にアップガレージへ入社。中古パーツ販売ECサイト「Croooober(クルーバー)」を立ち上げたのち、2015年の4月にアップガレージのIT部署を独立させたZERO TO ONEを設立、代表取締役社長へ就任。年間取扱高200億円規模の在庫管理システムを運用しながら、クルーバーを世界120ヵ国展開まで成長させる。その他、相乗りアプリ 「nori-na(ノリーナ)」をリリースし日本最大級のライドシェアアプリに成長させ 、2018年4月にアップガレージ代表取締役社長へ就任。小売業を憧れる職種にすることを目指す。

中古カー・バイク用品チェーンを全国160拠点以上展開するアップガレー(神奈川県横浜市)。今年4月に河野映彦新社長が就任した。中古の小売業の知名度を高めていくことを目指し、今後は人材育成と店舗展開に注力する。全国300拠点、チェーン総売上350億円を目標に動いていく。

社内コミュニケーションを徹底

--今回の社長就任に至るまでの経歴を教えてください。

河野 2005年から2012年まで野村證券に勤め、その後2012年7月にアップガレージに来ました。2015年に、弊社クルーバーHDの傘下でIT部門であるZERO TO ONEを設立。そして今年4月1日にアップガレージの社長に就任しました。



--どんな経緯でアップガレージに。

河野 経営者になることを目指していました。それとITの仕事ができるところを探していたんです。でもITの経営をしたくても知識も経験もない。そんな中、野村證券時代のクライアントや知っている経営者の方々、特に創業オーナーの元へ行き直接プレゼンをしました。その時に、「それやってみたら!」と言ってくれた1社が、ここアップガレージだったんです。



--社長に就任し半年間、感触はいかがですか。

河野 この半年間はアップガレージを知るというフェーズでした。ZERO TO ONEを設立し代表を務めましたが、僕自身にまだ足りないと思うのは経営者としての厚み。アップガレージ創業者で現在クルーバーHD代表の石田の横で経営をさせてもらいながら、今後も学んでいきたいと思っています。



--河野さんがトップに立ったことで、今後強化していきたいことは。


河野 まずはコミュニケーションですね。社内的なことですが、1日に仕事している時間8~9時間とすると、特にマネージャーや店長クラスといった社員と喋っている時間がほとんど。コミュニケーションエラーによるトラブルを回避できるように徹底しています。例えば定期的に社員を連れて昼ごはんに行くなど、直前の会議とかで色々と詰めるようなことがある中でも、それをあたかも忘れたかのごとく、普通に楽しく会話をする。彼らには僕を見ながら、自分たちが抱える部下とどうコミュニケーショ ンをとったらいいかというのを学んで欲しいと思っています。

5年以内に拠点倍増へ

--業績面では、今後どのような姿を描いていますか。

河野 チェーンとしての総売上は、直近の2018年3月期で約178億円、前年比で6%増。僕が目指しているのは、全国300拠点で350億円です。


--そこに向けて足下ではどのような取り組みを行っていますか。

河野 既存店の強化ですね。僕自身が思っているのは、中古の小売業はまだまだ知名度が低く不人気業種だということ。もっといい人材を採って育成し、「あの会社、小さいけどすごい会社」と言われるようにしたい。当社の新卒採用は毎年15~20人。即戦力として中途採用も必要ですが、短期的な業績アップではなく、長期に渡り会社の価値を上げていくことが大切。そう考えると、まっさらな状態で入社し、当社しか知らないけど当社が好き、成長させていきたいという人をどんどん作っていきたい。今年の採用は関わっていないですが、来年以降は最初の設定やら研修の部分も少しは変えていきたいなと思っています。


--現在の中古カー用品市場については、どのような印象を。

河野 中古で言うと、競合の企業はいないと思っています。自分たちの努力次第で市場は拡大できる。一方で人材採用という観点では、なかなか車やそういう業界に行こうとは思われていないのは厳しいところ。恥ずかしい話、僕が新卒の時に車業界を見ていたかというと全くですし、友人でも最初からそういう業界に行った人も少ない。

--そんな中でどんな取り組みをしていきますか。

河野 当然、中古カー用品の認知をもっと上げていきたいですね。店舗展開もしていきますし、今はないですけどグローバルな展開も考えています。現在43都道府県に店舗が168拠点あり、うち直営が38で、FCが130。5年を目安に300拠点の展開を目標に動いています。現在フランチャイジー 企業が40社で、多い所では1社で12店を運営している。既存のフランチャイジーが中心になると思いますが、今後、直営も含めまだまだ店舗は出していきます。また当社は独立支援制度を設けており、アップガレージに入社し た人で独立志向の人は独立ができます。


--独立支援制度とは。

河野 独立したい!と手を挙げると、最初はパートナーシップ店としてアップガレージの持ち物を業務委託形式で販売・運営してもらいます。そこで営業利益、つまり独立資金を貯めて、銀行借り入れとかができるようになった瞬間に独立するという仕組みです。今実際に独立しているのが10人います。

カスタム車の丸ごと買取が順調

--買取りで新たなサービスを始められたそうですね。

河野 はい。今取り組んでいるのは、チューニングやカスタムして いる車をパーツと一緒に車両ごと買い取るサービスです。普通の中古車ディーラーに持って行くと、業者は売りづらいので査定額を安くしてしまうんですが、当社ではパーツを1個ずつ査定できるので高く買い取れる。この事業は2人でやっているのですが、現在月に20台くらい買取りができており順調です。

--価格以外で新品業態の競合との差別化については。

河野 当然お客様は新品の競合店よりも安いだろうと思って、当社の店舗に来てくれるわけです。そこで、安けれなモノが悪くてもい いとか、従業員の質が悪くてもいいということは絶対なく、間違いなく安くて質が高ければそのお店は選ばれるものだと思います。接客や店内清掃だとかをもっと完璧にし、競合との差別化は図っていきます。


--ネットサービスも競合になりますか。

河野 ええ。おそらくヤフオク!やメルカリはそうでしょう。僕らは労働集約型のビジネス。常にリアルの小売業として、商品点検や接客、安心できるパーツの取り付けなどをきちんと提供できるかが重要ですね。詳しくはまだ言えないですが、中古の小売事業にだけとらわれることなく、特に若い世代の人を集め、パーツの取り付けなどのスキルを共有できる場も設けていきたいと思っています。

【会社データ】

社名:株式会社アップガレージ
所在地:神奈川県横浜市青葉区榎が丘7-22
設立:1999年4月2日
資本金:1億円
事業内容:
・中古カー&バイク用品(アフターパーツ)売買直営店舗展開
・中古カー&バイク用品FC本部
・システムソリューションサービス
・自動車関連新規事業企画、立案
・前各号に付帯するサービス、業務
代表取締役社長:河野 映彦
店舗数:直営38店舗、FC130店舗
チェーン総売上高:約178億円(2018年3月期)

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第449号(2018/10/10発行)9面

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