フェリシモが宅配収納の不要品をリユース、保管品の片付けをサポート実施

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フェリシモが宅配収納の不要品をリユース、保管品の片付けをサポート実施

2019年01月25日

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要約すると.ブルー.png

・フェリシモ 宅配収納サービスでリユース領域に乗り出す
・顧客保管物の不用品をリユース企業と提携で二次流通へ

・衣料・雑貨・書籍の預かりが多数を占めると予測

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1-A.png▲フェリシモの「宅配思い出お預かりサービス」では預けた私物を不要と判断すると、リユース・リサイクルが可能に

通販大手フェリシモ(兵庫県神戸市)が宅配収納サービスでリユース領域に乗り出す。従来のサービスでは利用者が物を箱に詰め発送すると収納を依頼できる。新たに「宅配思い出お預かりサービス」では、保管中に利用者へDM配信し要不要の確認を実施。リユース企業と提携し不要品を二次流通させる仕組みを作る。

宅配収納の不要品をリユース
保管品の片付けをサポート

同社は「イディット」「クラソ」「サニークラウズ」といった自社開発ブランドを中心に、ファッション衣料や生活雑貨等の会員向けカタログ販売やネッ トショッピング事業を展開している。長年に渡り衣料を取り扱ってきた実績と既存の物流機能や取引先のネットワークを活用し、2011年春より家事サポートサービス「カジサポ」を提供してきた。その基幹サービスには「宅配クリーニングサービス」と、2014年5月より開始した「宅配ボックス収納保管サービス」がある。

従来の宅配ボックス収納保管サービスでは、段ボール1箱分の荷物を月額更新費、もしくは半年か1年毎に更新費を払うことで保管を依頼できる。同社では過去約3000個分のボックスを取り扱ってきた。今回のリユース機能追加に伴い、「お片づけサポートタイプ」のプランを発足。料金体系は月額コースならば1箱月200円(税抜)~。預けた私物を利用者が不要と意思決定した際には、利用者が料金を負担し、同社が提携するリユースやリサイクル業者の流通をたどって再商品化または資源化に仕分けられる。

同社はお片づけサポートタイプの利用者に向け、年4回を目安にDM等を配信し、意思確認を行う。また、子どもの描いた絵や書道作品を書籍化する「思い出ひきだし」を展開しており、同サービス等との連携も行う考え。また、預かった物の管理は基本的に未開封の状態で保管。神戸市須磨区にある、同社の受注、情報処理、商品発送を集約したセンター「エスパス フェリシモ」に隣接の専用施設で保管する。空調設備やセキュリティ管理を完備し、預かった物が不要と判断された際に初めて箱から取り出す仕組みだ。

同社は今回のリニューアルにおいて、売上や利用者数の目標は定めていないが、利用用途の多くに衣料の預かりが多数を占めると推測。その他、季節物雑貨や書籍・雑誌等に関する保管依頼の需要増を見越し、リユースシーンに移った際に「きちんと単品で検品できる協業のリユース業者」(クラスター開発本部 ライフコンシェルジュグループ企画担当者)をパートナーに迎え入れていきたい考え。同社の2019年2月期の連結業績予想は約302億円。

第456号(2019/1/25発行)1面

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