【話題のお店】Pass、高品質お下がり制服 卒業前等の買い替えで人気

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【話題のお店】Pass、高品質お下がり制服 卒業前等の買い替えで人気

2019年03月06日

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キャプチャ.png▲Passのスマホ向けHP

昨今、メディアでよく取り上げられる話題のリユースショップがある。神奈川県横浜市のPassは、制服や学校・幼稚園用品を専門とした 「お下がり専門店」。同店へは、地元だけでなく遠方からの問い合わせも多い。同店の特徴を日暮晴美店長に聞いた。

高品質お下がり制服
卒業前等の買い替えで人気

同店は、主に近隣の学校の制服や体操着・柔道着・小物などを卒業生などから買取り、新品価格の3分の1程度の値段で在学生や新入生に販売する。取り扱う教育機関の制服は、幼稚園が約10ヵ所、中学校が約30ヵ所、高校数十ヵ所。品数は、小物も合わせると約1000点に及ぶ。

また、男子学生向けズボンや小物などは学校を選ばず使用できるため、遠方からの顧客にも対応可能だ。
利用目的として多いのが、卒業まで日数が無いのに、身長が伸びて制服のサイズが合わなくなった場合等。また、購入しても利用回数が少ない柔道着等も人気商品だ。

同店の特徴は3点。1つ目は、「高品質」だ。同店は製品を買い取るとクリーニング・漂白を行い、手作業で引きつれや毛玉、ネーム外しをしているため、可能な限り綺麗な状態に仕上げている。商品は高品質順にA・B・C・Dランクに分類。Bランクは「擦り切れなどの布地のダメージがなく、多少のテカリのみある状態」としており、同分類の商品は全体の約半分に上る。

2つ目は「安心感」。取扱製品の買取・販売は基本店頭で直接実施。製品の使用目的は学校利用に限るため、購入時には在学・入学を証明するものの持参、もしくは学生本人の同伴を推奨する。また買取時、18歳未満の場合は親権同意書の提出を義務付けている。

3つ目は、「気兼ねなさ」。日暮店長は「この地域はジャージで登校する学校が多いため、中学や高校に通った3年間で実際に制服を着た期間は、肌感覚で2ヵ月程という方もいらっしゃいます。そのため、お古の制服に抵抗が無い方が多いですね」と話す。しかし、制服の譲渡にはサイズの違いや心理的側面により、需要と供給が結びつきにくい。このため、同店が仲介することで、利用者は気軽に売買できる。

入園・入学シーズンを迎える4月10日までは、従来よりも営業日を増やすことで繁忙期に対応する。今後の展開としては、エナメルのバッグや幼稚園の帽子・小学生向けフォーマルスーツなど、全国でも対応可能な製品のネット販売も視野に入れる。「遠方のお客様の利便性も考えられたら」(日暮店長)

第458号(2019/02/25発行)12面

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